環境対策と労働者不足でロボット産業の発展を感じました 上海国際ロボット産業展
開催日:2018年 7月4日(水)~7日(土)
展示会場:上海新国際博覧センター
出展企業293社中、日本や欧州系企業の出展は見られずほぼ中国企業が占めていました。場内ではロボットアームや人型コミュニケーションロボット、ドローン、災害用ロボットの展示があり、出展ブースの多くを占めていたのは搬送用ロボットや製造用ロボットなど生産ラインの自動化を目的としたもので、賑わいをみせていました。上海では環境問題により工業が郊外に移り、出稼ぎ労働者も減少していると言われています。今回の展示会を通して環境対策と労働者確保において上海でのロボット産業は発展していくのではと感じることができました。
展示会
中国市場に根付いているのは現地の工業用金物です。製品の需要を考えると、当社製品はセキュリティ、コスト、品質、全てにおいてオーバースペックに感じ取られてしまいます。かといって中国に合せたモノ創りを行うと日本市場での需要は無くなります。中国メーカーの日本進出の話を聞きますが、日本市場でどのように受け入れられるのか、注視していきます。
(神戸支店 中山 )
ロボット用制御盤のハンドルはほぼ中国ローカルメーカー品やコピー品が取付いていました。その中でもビットロックが多く、セキュリティ面は重要視されていない印象を受けました。当社ブース内に来られたお客様からは、どのような会社なのか?上海に会社があるのか?と質問を受け、社名すら知られていないのが実情でした。ロボット業界において、まずは社名と製品をPRすることが大切だと感じました。
(名古屋支店 櫻井)
興味を持っていただいた製品はパッキンでした。中国ではパッキンなどゴム製品は材料への信頼性が低いため、日本企業の製品であれば信頼できるという声がありました。改めて日本の品質の高さを実感しました。
(福岡支店 遠藤)

タキゲンは取手A-1042や蝶番B-1078、キャッチクリップC-1007などを展示。

類似品のハンドルが壊れたまま展示されていた。
市内視察
支払いでは電子決済が一般的になっており、街の治安に対する政府の働きかけが強いことがとても印象的でした。その他、レンタル自転車や電動バイク、ホームドアやデジタルサイネージの自動販売機等、環境や安全に配慮された最先端技術が多く見られると同時に、よく見るとそれらのメンテナンスがなされていなかったり、交通ルールが守られていなかったりと、急速に発展した結果、様々な点で追いついていない部分も多くありました。今も多くの都市開発が見られる中で、今後、整備も進んでいくのか注目していきます。
(八王子支店 髙橋)

電子マネー化が進んでおり、街頭カメラと合せたセキュリティ環境が整っているように感じました。街中の筐体はディスクタンブラーが主流。

街中には多くの監視カメラが設置。カメラは電子警察とも呼ばれ駐車禁止の取り締まりも行えます。

地下鉄の初乗り運賃は2元(約34円)、バスも2元で安い。車内やホーム柵で使用されているロックはほぼビットロック。これらは100円程度で販売されている。