好調な台湾半導体産業にアプローチ SEMICON TAIWAN 2018 展示会レポート

開催日:2018年9月5日(水)~9月7日(金)
展示会場:台北南館展覧館

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本展示会は、アジアやヨーロッパ、アメリカなど世界中から700社以上、来場者数30,000人以上が集う、盛大なマイクロエレクトロニクス分野の展示会です。当社は2016年のタキゲン台湾開設当初から出展しており、今回で3回目となります。ブースにお立ち寄りいただいたお客様は昨年より多く、カタログ請求を含め100名を超えました。台湾での営業活動が認知され、展示会に毎年出展している成果が現れていることを肌で感じました。


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全体的にロボットアーム、自動搬送システムなどオートメーション化を前面に出している企業が多く見受けられました。特にロボットアームに関しては現地の大手メーカーと思われる企業が多数出展。EDAを中心とした出展が目立っていました。
汎用機器の扉には多くの部品が採用されていますが、圧倒的に多かったのがステンレス製や黒色樹脂製の埋込み取手。錠前においてはビット型が普及し、セキュリティ性よりも利便性を意識しているように思えました。

(東京店 新谷 )


日系企業に関してブース来場者が多く盛況でした。当社も日系企業と判った瞬間、興味を示すお客様が多く見受けられました。中国内地、韓国からの来場者からは、上海・韓国タキゲンとのコンタクトを希望され、大変価値のある出展でした。
台湾では今後、日本と同様に高齢化が進んでいくため、半導体技術を用いて医療も手がけるメーカーが増えているようです。農業に関しても若い後継者が不足しており、同様の問題を抱えているとのこと。台湾でIoTやEDAが盛んな理由としてこうした社会的背景も一翼を担っていると思われます。当社が取組んでいる医療・介護・福祉の分野でもお役立ていただける商品を提供できるように、これからも情報収集と製品創りに尽力したいと思います。

(神戸支店 三浦 )


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展示会を見学して最も感じたことは、どの装置もタキゲン製品が使われていなかったことに驚きでした。当社製品のみならず、日本製はほとんど見受けられず、現地の競合他社品が装置に取付いている状況でした。商品価格差が大きいこともあり介入することは難しいですが、現状、全く当社製品が使用されていないということは、逆に今後、入り込む余地は絶対的にあるということです。

そのためには日本同様、台湾タキゲンとしても

  • 人材の育成(営業マンの育成)
  • 価格対応できる現地工場の開拓
  • 価格以外での付加価値製品PRの継続

が必要だと感じました。

(広島支店 榎木 )

反響の多かった製品

taiwan6真空装置関連部品 FA-1730FB-1736

インフラ設備

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展示会場内精算機(左)と街中の駐車場精算機(右)
台湾では先払いが一般的

自販機も含め、ガンロックやバーロックで錠前保護している機械がなく、治安の良さが伺えました。

台湾文化を学ぶため、故宮博物館、九份にも行きました。

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