中国のダイカスト工場を見学

弊社の協力工場の一つ、日乃本五金塑料制品(上海)有限公司様に訪問し、ダイカスト製品の生産工程について学びました。

立地環境

自動車関連企業や先進技術製造企業など多くの製造業が集まる上海市嘉定区に位置します。

参加メンバー

上海タキゲン 松田支店長、小平、邬(う)、焦(しょう)、张(ちょう)、吴(ご)、 姜(きょう)、李(り)、崔(さい)、黄(こう)

レポート

日乃本五金塑料制品様では、ダイカスト鋳造でハンドルや取手、ファスナーなどの製品を製造しています。生産現場では、熱で亜鉛原材料を溶かし、金型に流し込み、ハンドルの形にする工程を見学しました。トリミングして残った部分も無駄なく再利用されていることや、ダイカスト鋳造は効率がよく大量生産に向いていることを教えていただきました。

防水ハンドルA-140-1-1を鋳造しているところを見学。ダイカストマシンからロボットが取出し、作業員の方がトリミングしていました。

工場の設備は自動化されており、近代化しています。例えば昔、製品の研磨はすべて手作業だったそうですが、一部ロボット作業へと移行しています。表面加工の精度が上がるだけでなく、作業効率もアップしているとのことでした。

工場の管理はとても厳格です。原材料を定期的に検査し、物によって専用の置き場所があり、きちんと分類されていました。組立て現場に作業指導書が貼ってあり、作業員の方たちは指示書に従って業務に従事し、常に不具合品を出さないように努力されていました。また、上海市では環境保護に対する要求が高くなっているため、生産による排水や排気の数値基準も厳しく定められています。政府の基準を満たすために、専用の処理設備も設置されていました。

今回の見学では、ダイカスト鋳造だけでなく、ものづくり全般に共通する大切なことを学ぶことができました。目の前の製品がどれほど多くの人の手と過程を経て今ここにあるのかを知ることは、今後の仕事において大切な糧になると感じました。製品をただ販売するだけではなく、そこに込められた想いやこだわりをお客様へ伝えていけるようになりたいです。