『タキゲンニュース』装い新たに季刊誌へ

社員のコミュニケーションを目的としていた本誌の始まりは49年前。いつしかお客様とタキゲンを結ぶツールに進化しました。
タキゲンニュースは今号で565号を迎え、皆様のおかげで永きにわたり月刊誌として情報をお届けしてまいりました。
2023年1月より、装い新たに年4回発行の季刊誌へとリニューアルします。
お客様に役立つ情報をお届けできるよう、より内容を充実させていきますので、これからのタキゲンニュースにご期待ください!

タキゲンニュースの節目

1973年の創刊以来、タキゲンニュースは長い歴史を積み重ねてきました。様々な出来事を記録し伝え、2023年には創刊から50周年を迎えます。リニューアルを前に、これまでを振り返ります。

創刊号

「当社にとって一番大切なことは、私を始め新入社員に至る迄の人間関係…このことを昨今特に痛感している折本誌が発行され、ともすれば組織やら仕事等で失われがちの意思の疎通、日頃話をしたこともない同僚や、先輩との相互理解、新しい友の発見、良い人間関係が生まれることを期待して、この社報を永くみんなで大切に育てていくことを心より願ってやみません。」

創刊号(1973年)

創業から60年余り、会社の方針を広く市場に理解していただくため、また社員のコミュニケーションの手段として誕生。創刊にあたり、故・瀧源秀昭の寄稿に始まり、当時の取締役や各課長の今後の方針、協力工場様からのメッセージが掲載され、8ページというこじんまりとした編成の中に熱い想いがギュッと凝縮された、記念すべき号となりました。

タキゲンニュースの中で反響が大きかった記事の一つ「経営会議報告」が掲載され始めたのは、創刊から3年後の20号からでした。2010年1月(411号)で幕を下ろすまでの37年間、会社の方針などを広く伝えました。

小 話

経営会議報告は、社内で行れる会議での発言を主記事にしたページです。当時の編集長からは次のようなエピソードがありました。
「タキゲンニュースは競合会社も見ているため、次にどの分野に力を入れるか、商品の仕入値など、知られると好ましくない内容があります。しかし、その部分を私が削除すると『こういう部分があるから、面白くて見てもらえるんだ』と怒られました。」
攻めの姿勢が強かった瀧源の思いが一冊に込められていました。

※タキゲンニュース500号「歴代編集長からのメッセージ」より抜粋

100号

100号(1983年9・10月合併号)

1983年の世相

東京ディズニーランドが開園し、年末までに入場者数800万人を突破する人気となった。

初めての大台の号ということもあり、創刊時8ページだった誌面が42ページに!

「100」にまつわる言葉や「百」が付く諺を紹介するコラムで豆知識をお届けした一方、先輩社員の「失敗から学んだこと」のエピソードも掲載。「何事も経験だ。失敗を恐れずにガンガン行動すべし。」と礎になる特集でした。

100号を迎えた1983年の代表的な出来事としてタキゲン本社ビルの竣工が挙げられます。

そして時代背景も相まって、環境問題を意識する事柄が。マンガ「エコニュース」の連載が1989年の172号より開始され、翌年1990年にはタキゲンニュースに再生紙を採用、さらに1991年には不定期で環境問題について学べるコラムも連載開始。当時から環境に配慮する意識が高く、現在のSDGsへの働きかけに通じるものがあります。

マンガ「エコニュース」

200号

200号(1992年5月)

1992年の世相

日清ラ王(日清食品)やミニディスク(ソニー)、G-SHOCK(カシオ計算機)、スーパーマリオカート(任天堂)が発売され、ロングセラーとなる。

おなじみ4コマ漫画「のんきなのんちゃん」が初登場したのは1996年の252号。以来、タキゲンニュースの癒しコーナーとなりました。

初めは、タキゲンニュースの制作を担当していた印刷会社のイラスト好きな方に描いていただいていました。

約3年後の1999年283号からは、漫画家の古結あかね先生にお願いすることになり、現在ののんちゃんの絵柄になってより親しみやすくなりました。

252号(1996年9月)

283号(1999年4月)

300号

300号(2000年9月)

2000年の世相

シドニーオリンピックで女子柔道の田村亮子、女子フルマラソンの高橋尚子が金メダルを獲得。

300号を迎えるにあたり、50、100、150、200、250号それぞれが発行された年の出来事を振り返る記事が掲載されました。
 当時の営業部長より「タキゲンニュースが話題となり交渉ごとがスムーズにいったことが幾度となくあった」といった寄稿もあり、社内報として始まった本誌が、長い年月を経て、お客様とタキゲンを結ぶコミュニケーションの潤滑油となった具体的なエピソードが紹介されました。

300号を迎えて

400号

400号(2009年2月)

2009年の世相

TBS系列で放映されたテレビアニメ『けいおん!』がヒットしたほか、村上春樹の小説『1Q84』が話題を呼び、大ベストセラーとなった。

400号が発行された頃に総合カタログNo.21が完成。A4変形版を採用したことにより、1,600ページもありながら、これまでの総合カタログより500gも軽量化したことを紹介しました。

この年の10月号でマンガ「エコニュース」の連載が惜しまれつつも終了しました。

翌年の2010年に創立100周年を迎え、これまでの軌跡を振り返り、次の100年に向けて決意を新たに歩み始めました。417号で特集された「百年同級生」のコラムでは、同じく100年の歴史がある電車やお菓子メーカーなどを紹介。日本初の動力飛行機とも同級生で、歴史の重みを感じるとともに、ご愛顧いただいているお客様のおかげで長い年月を積み重ねてこられたのだと、身の引き締まる思いです。

100周年式典
徳川大尉搭乗ファルマン機
(日本初の動力飛行機)

500号

500号(2017年7月)

2017年の世相

将棋界で様々な記録が生まれ注目を集めた。

  • 史上最年少プロ棋士(当時14歳)の藤井聡太四段がデビュー戦から半年間負け知らずで、公式戦の新記録となる29連勝を達成した。
  • 羽生善治棋聖が竜王戦で勝利し、史上初の「永世七冠」を達成した。

創刊から44年、2017年7月号で大台の500号を迎えました。

歴代編集長のタキゲンニュース制作にまつわる思い出や、創刊からタキゲンニュースの記事を振り返るコーナーなどが掲載されました。

そしてこの年の1月号より「瀧源点回帰」の連載が始まりました。故・瀧源秀昭の想いを振り返りながら学べる、反響の大きかった記事の一つです。

2019年526号からお客様の声から誕生した新製品を営業担当者自らご紹介するコーナー「新製品開発最前線」がスタート。カタログでは分からない製品開発の裏話を知ることができる記事です。

瀧源点回帰 第1回
新製品開発最前線! 第1回

これからも『タキゲンニュース』をよろしくお願いします!