マラソン特集:東北を走り倒す! 「東北みやぎ復興マラソン」、「松島ハーフマラソン」の東北マラソン2本立て!
肌寒い日が多くなり、自然と食べるものに温かさを求めるようになったこの頃。体を酷使するマラソンにはベストシーズンの到来です。タキゲンにもマラソンをこよなく愛するランナーが増加中。今回も東北愛がみなぎる東北盛り上げ隊 仙台支店が2レースに参戦した模様を紹介します。
東北みやぎ復興マラソン2017
■東北みやぎ復興マラソン
ランナー:水門 公成、本社 西田 孝宣
ファンラン6km:末永 詩織
応援:串田さん、阿部さん、白石、飛田、荒関、水門 加津
宮城県は蔵王、栗駒山と紅葉が見ごろとなった10月! マラソンシーズンの開幕です。どうも、“走る人”仙台支店 水門です。
ありのままを見て欲しい
さて、この度私が走ったのは10月1日に開催された「第1回 東北みやぎ復興マラソン」です。
被災地の今を感じて欲しいという願いを込めて設計されたコースは、岩沼、亘理、名取の沿岸部を走るフラットなコースです。
居住が困難なこの地域に“当時の賑わいを復活させたい”という思いから集落の名産を集めたエイドや多くの自治体の名産がマルシェでふるまわれました。
私は“アフロで皆さんに笑ってもらうこと”“名産を全部食べること”、そして“楽しく完走!”を目指して参加しました。
声援が力に!
沿道からは、ここにこんなに人がいたのか!というくらい声援をいただくことができました。そんななか“走ってくれてありがとう”という言葉は参加者全員の心に響いていたようです。
私はピンクアフロで声援に応え、スタートからハイタッチを繰り返しました。正直10㎞持たないかな?なんて思いながらも何のためのアフロだ!とアドレナリン全開で走り続けました。またスペシャルエイドの、はらこめし、せり鍋、ホルモン焼きの岩沼とんちゃん、浜焼き…完食です(笑)。
マラソンの醍醐味は苦しさ(笑)
あー大満足と感じた閖上エイドは35㎞過ぎ。気温25℃の日差しが練習不足の私を照りつけます。皆さんの声援によるアドレナリンの効果も薄れ、またしても自分との戦いです。
“苦しかったー”止まったり歩いたりを繰り返しつつ、会社の皆さんが応援しているところだけは平気な顔で走り抜け、何とかゴールすることができました。
タイムは4時間35分。
主催者の皆さん、ボランティアの皆さん、沿道の皆さん、走らせていただきありがとうございました。
第41回 松島ハーフマラソン
■松島ハーフマラソン
ランナー:水門 公成、飛田 寛(ブルー)、荒関 一穂(オレンジ)
応援:永石さん(浦和支店)、末永さん、水門 加津
翌週の10月8日。紅葉のライトアップが鮮やかな松島です。仙台支店の若者が松島ハーフマラソンに参加しました。
嫌な予感
私、水門が異動する前から、あいつが来たら走らされるという噂はすでに広まっていたようです。案の定、私に声をかけられた若者たちの逃げ道は“せめてハーフ”という落としどころでした。その若者とはブルーアフロ(飛田)とオレンジアフロ(荒関)です!
今どきの若者は冷静です、アップダウンのきついタフなコースであるという情報を入手するや否や、私を練習に誘うのです。平日の朝練10㎞に始まり、週末は20㎞以上のロング練習を行ってきました。
▼スタート
11時10分スタートはまさに炎天下、気温22℃を超える日差しがアフロ内部を沸騰させます。初参加の二人もこの暑さに不安な様子。
遠くからかすかに聞こえる号砲でゆっくりと進み始めるスタート、アドレナリンと周りの雰囲気で案の定ペースは速くなっています。
松島港をたくさんの声援に送られ、いきなりの坂にため息がこぼれます。のどかな海岸線がメインと思ったこのコースは、思いのほか田園地帯が多く、一瞬見える海を逃すとほぼ目の前の坂です。
▼5㎞田園地帯
5㎞を過ぎたあたりからオレンジ荒関のペースが勝手に上がります。気持ち良く走れるペースが5分40秒/㎞くらいのようで、“先に行け〜”と私とブルー飛田で6分00秒/㎞をキープします。
▼10〜15㎞
10㎞手前で、応援チームを見つけました!(笑)思わず笑みがこぼれます。そしてここは12㎞、14㎞と三回の声援をもらうことができるポイントで、この後の走りも当然ここまでは格好つけます。
15㎞付近で、先行しているオレンジを追いかけると遠目に見えていた彼がぐんぐん近づきます。どうやら足が止まったようです。良いペースでしたがやはり、まだ足ができていなかったのです。さらに畳みかけるようにおそいかかる坂に彼の心は折れかけていました。
▼ゴール
私はオレンジ荒関を鼓舞し続けました! なんといってもここからがマラソンの醍醐味です。そして北の大地で鍛えたサッカー脚は伊達じゃありませんでした。歯を食いしばって必死に食らいつき“あの坂の上の雲のように自由になるんだ”とラストスパートして、2時間5分のゴールです。
さすが全国狙っていた人たちの自力と根性は違います、足が止まって悔しがっている姿が印象的でした。
そしてブルー 飛田!
淡々と同じペースを刻んでいたので心配は全くしていませんでしたが、オレンジのゴール後、突然救急車がコースを逆走します。“まさかブルー飛田が…”の心配をよそにペースを保ってさわやかな顔でのゴールは2時間10分、目標よりかなり速い結果です。キラリと光る新婚ホヤホヤの薬指を見せる幸せパワーがほほえましかったです。
1977年から続くこの大会は41回目。ブルー飛田の奥さんである末永さんのおじいさんも、その昔出ていたとか…。二人ともそんな伝統的な大会の完走を誇りに思ったことでしょう。
次の目標は聞いていませんが、引退の言葉も聞いていません(笑)
さあ、皆さんも“無理だな〜”ってハードル、努力で越えてみませんか? つづく…
(仙台支店長 水門)