一度は富士山に登ってみたい〜青木の一念発起〜

24年間部屋にこもっていた私…富士山へと一歩踏み出した!

7月16日「一度は富士山に登ってみたい」そう思いながら24年間部屋にこもっていた私。
この度一念発起して登山用具を買い揃え、5月には登山のスペシャリスト伊藤氏の指導の下、伊吹山に挑戦。標高1377mを軽々と登り切り念願の富士山に挑戦しました。

不安を感じながらの登山

余裕の表情!?

当初は夜に出発し、ご来光を眺める予定でしたが、生憎の悪天候のため断念。結局早朝6時に須走の五合目からスタートしました。

まだ六合目

登山開始数分で痛み始めた股関節と、体に纏わりつくような霧雨に一抹の不安と不満を感じながら、一歩一歩踏みしめていきました。もともと体力がない私は、この坂道をあと7時間登り続けるのかと考えると震えが止まりませんでした。七合目を超える辺りから霧が抜け、透き通るような快晴を目にすると、やる気が沸いてきました。

赤や黒の火山岩

この辺りから山の装いも変わり、緑が消えて赤や黒の火山岩だらけになっていきます。普通の山と違って、木々のせせらぎも小鳥のさえずりも味わえませんが、土と石だけの武骨な山肌を見て、「あぁ、自分は日本一の火山に登っているのだ」と実感しました。

山頂も見えてきて、さらにやる気がみなぎったところで、ふと後ろを振り返ると日本全体を覆いつくすかのような雲海が見えました。映画や写真で見るような世界で、非常に感動しました。

頂上からの雲海に圧倒される

お目当ての火口

お目当ての火口

お目当ての火口

休憩のとき、伊藤さんがうっかり昼寝をしてしまったため、山頂に着いたのは午後2時前。登頂に8時間近くかかってしまいましたが、その分感動も一入でした。頂上から臨める雲海は、七合目とは比べものにならないぐらい壮大で迫力があり、まるで天国にいるような気分を味わえました。

見知らぬ外国人の方に写真撮影を頼まれている伊藤さんを尻目に、私は目的の一つである火口に向かいました。珍しく火口に霧が掛かっておらず、この日は底の方まで眺めることができました。当然マグマは流れておらず、ただの巨大な穴ですが、この穴からマグマが噴出し、標高3776mの山が生まれたという歴史に思いを馳せると熱い気持ちが込み上げました。

感動と喜びの後…辛かった下山

雲海と火口を十二分に眺めた後、伊藤さんとラーメンを食べて午後3時頃に下山を開始。ところが、高山病による胸の痛みが悪化し、先ほどまでの楽しい 気分が一変。さらに砂走と呼ばれる下山ルートは足場に踏み応えが全くなく、今にも転んでしまいそうな緊張感に苦しみました。それでも何とか歩き続け、ゴー ル地点にたどり着くころには夜7時になっていました。

下山後、銭湯に直行。一晩寝たらすっかり元気になりました。朝食に沼津港で海鮮丼を、昼食に「静岡名物さわやかハンバーグ」を食べ名古屋へと帰りました。
初めての富士登山。辛いこともありましたが、それ以上の感動と喜びを味わえました。また機会があれば挑戦したいです!
…10年後くらいに。

(名古屋支店 青木)

次は10年後!?