タイ式ウェディングレポート
2019年9月、タイタキゲンのマイン(ブンチダ)さんの結婚式が行われ、支店員一同で出席しました。
タイならではのセレモニー
タイの結婚式は、新郎新婦でテーマカラーを決め、そのカラーに合せた服装で出席するのが一般的。今回の結婚式のカラーは「赤」でしたので、ネクタイなどワンポイントに赤を入れたり、赤いドレスを着たりと参列者それぞれ工夫を凝らした服装で参列しました。
まず、早朝7時から僧侶にタンブン(食事や金銭をお布施する行為)の儀式が行われます。僧侶9人が新郎新婦、親族、参加者の前に横一列で座り、今後の幸せを祈る読経を上げます。9名が揃う理由は、「9」をタイ語で「ガーオ」と言い、「前進」や「進展」を示す言葉と同じ発音で縁起が良いとされているからのようです。
7時という早い時間から行われる理由は、タイの僧侶は戒律が厳しく、食事は午前中にしかとれない事情にあるようです。そこで、午前中に食事を完了していただくために早朝からのスケジュールが一般化されたのでしょう。
タイでは『一緒にタンブンした人は来世でもその人と一緒にタンブンを行う』と信じられているので、結婚した二人が僧侶に向けて行うタンブンは、結婚式のなかでも重要なセレモニーです。
タンブンが終わると、新郎側が列を作って新婦を迎えにいく儀式があります。
新郎側は新婦側に渡す結納金や金、バナナの木、お菓子などをカンマークと呼ばれる器に載せて新婦のところまで運んでいきます。新郎が新婦を迎えにいく途中で、行進を阻むように何カ所にもわたって新婦側の2名1組が待ち構えるポイントがあります。
新郎側はそこでミッション(『愛しています』を3カ国語で叫ぶ、タイの歌を歌う、踊るなど)をクリアすることでやっと通してもらえます。
ようやく新郎が新婦のところにたどり着いた後、持参した結納金や金、お菓子などを新婦および家族に贈呈したり、参加者に手に水をかけてもらう儀式や、結婚指輪の交換を行います。
7時間におよぶロングタイムウェディング
ここまでの儀式で、朝7時から始まって約4時間。
その後、約3時間の披露宴が行われます。披露宴では新郎新婦の入場、ウェディングケーキカット、インタビュー、ウェディングトスなど日本の結婚式披露宴と変わらないこともありますが、大きく違うのは、披露宴には両親の友人、その家族も出席するので、事前に何人集まるのかが把握できないそうです。したがって、600人は入れる大きな会場が選ばれます。席は決まっておらず、ドアは常に開いていて、披露宴の最中でも人が自由に出入りできるようになっていました。おそらく500人以上は集まっていたと思います。
新郎新婦の末永い幸せを願うとともに、タイの結婚式に参加するという貴重な体験をさせてもらえたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
タイタキゲン 磯部