新年のご挨拶

新製品開発に力を入れ、業界の常識を覆す製品を

代表取締役 田中 貢

新年あけましておめでとうございます。

おかげ様で今年も無事に新しい年を迎えることができました。

さて、新型コロナウイルスの発生から3年が過ぎようとしていますが、未だ終息に至っていないだけではなく、変異株が次々に現れています。しかし、昨年夏ごろから日本でも様々な規制緩和を開始し始めたことで、ウィズコロナ(コロナとの共存・共生)の時代へと進み、社会・経済も活発な動きが出始めています。

その反面、様々な原材料の不足・高騰や円安進行が続く為替変動などの影響で利益が圧迫されてしまうことが、どこの企業でも抱えている悩みではないでしょうか。

弊社においてもご多分に洩れず売上は前年度を若干上回るとこができましたが、最終利益に関しては今までにない厳しい状況となっております。

弊社が扱う生産財は、消費財のように市場で販売価格の値上げが認知されにくく、仕入れ価格の高騰をすぐに販売価格に転嫁し難い状況が続いておりました。ギリギリまで我慢し限界を迎え、苦渋の選択で価格の改定を皆様にご理解を賜りながら実施させていただきました。価格改定の受入れに対しては、この場をお借りして御礼申上げます。

ただ、仕入れ価格に関しては未だに高騰を続けており、今年も厳しい状況が続くのではないかと予測しています。

また、昨年2月頃からロシアによるウクライナへの軍事進行で、世界的に燃料(天然ガス・石油)や食糧に大きな問題を抱えており、予断を許さない状況が続くことが予想され、日本の社会にも今後どのような影響が出てくるのか決して楽観視できません。

企業としては、生き残っていくためにも、常に進歩発展していかなければなりません。既存製品の販売だけではなく、これまで以上に新製品開発に力を入れ、様々な業界の常識を覆す製品を世に送り出していきます。

お客様とのコミュニケーションを大切に、現場の役に立つモノ創りを続けてまいります。今年もより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

地域産業へ密着

執行役員
技術営業部 西日本統括 部長 
岩井 正幸

昨年は、長引く新型コロナウイルス感染症や、ウクライナ情勢に端を発した原油高に原材料の高騰、更には32年ぶりの円安水準が重なり、私ども企業の取巻く環境は予測不可能で不安定な1年となりました。一方で、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルへの機運が世界的に高まり、各企業によるCO2の削減や省エネルギーに向けた取組みが加速した年でもありました。

当社製品は、社会インフラ設備を中心とした産業用金物の領域に属する商品であり、こうした情勢や取組みに対応した製品開発は営業本来の使命と考えております。昨年来、新規開拓分野として、「二次電池」「医療」「物流」「脱炭素事業」を掲げ、次世代プロジェクトチームを中心に製品開発にあたっております。

また、昨年4月より営業部を東西体制に組織変更し、情報集約のスピードアップと地域産業の掘起こしの強化を図っております。私の担当する西日本ブロックを例に上げますと、中部エリアは自動車産業の中心地であり、電動化によるEV関連商品の強化。近畿エリアは古くから電池の集積地としての役割を担っており、二次電池工場向けにメタルタッチレス製品をリリース。中国・九州エリアは、半導体産業向け製品と日本の食料自給率を支える農業関連製品の拡充を図っております。

本年度も地域密着型の営業で、顧客ニーズにマッチした製品提供により社会貢献に努めていく所存ですので、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

新たな業界標準を

執行役員
技術営業部 東日本統括 部長
藤村 嘉祐

昨年は、企業努力だけではカバーしきれない世界的な潮流の中にあって、材料の高騰などからお客様へ値上げをお願いしなければならないという不本意な年となりました。今年もIMFの発表では、世界的な物価上昇や長引くロシアのウクライナ侵攻、先進国を中心とした金融引締めなどで、世界の1/3の国と地域で景気低迷に陥ることが懸念されています。我々営業部としては、そのような厳しい1年を全てのステークホルダーと共に乗越え、業界を盛り上げていくために、新たな産業用錠前TAK55の投入を計画しています。

産業用錠前の分野では長年に渡りNo.0200キーが使用され、皆様にご愛顧いただいておりました。その反面、市場に鍵が出回り、セキュリティの脆弱さが指摘されており、近年ではお客様からのご相談も増えております。この問題を解決すべく、当社として新たに開発したのがTAK55です。ダブルディスク方式でセキュリティを強化、No.0200キーを解錠できることから、既存の設備に対しマルチキーとしても使用可能となります。今年は営業部として、このTAK55が新たな業界標準と認められようお客様のもとに訪問し、ご案内を続けていく所存であります。

当社はお客様のご意見、ご要望をお伺いし、製品やサービスの向上に反映させていくことが、創業以来の営業スタンスです。この営業スタンスを今年も貫き、強化させていきたいと考えております。本年も皆様にお力添えいただけますことをお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。