タキゲン社員の旅レポート
奥穂高岳 ジャンダルムチャレンジ「最も危険な道」
2016年8月11日~8月14日、自身3年振りの穂高です。何度か訪れた穂高ですが、今年は今まで通ったことのない新しいルートへ挑戦しました。
3年の思いを込めた挑戦
徳沢を出発し、涸沢へ。パノラマコースと呼ばれていて、一般的なルートと違い登りが厳しいルートですが、そこは前穂高岳から槍ヶ岳まで全てが見渡せる絶景ポイントが待っています。
涸沢から奥穂高岳へと登る途中で、穂高岳山荘にて一泊。それから今回のメインの奥穂高岳〜西穂高岳ルートへ。一般装備で行ける最難関ルートと言われています。3年前は準備不足で断念しましたが、今年は気力、体力とも準備は万全。
穂高岳
中 部山岳国立公園の飛騨山脈(北アルプス)の中央部にある山。最高峰は奥穂高岳(3190m)。他に北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳、明神岳、涸沢岳などの諸 峰があり、これらを総称して穂高岳と呼ぶ。奥穂高岳は、日本第3位の高峰。日本百名山、新日本百名山および花の百名山に選定されている。前穂高岳以外は主 に長野県松本市と岐阜県高山市の境界に位置している。
また穂高岳は、剣岳、谷川岳と共に日本三大岩場に数えられている。特に、涸沢岳から南 岳の稜線の飛騨側には、谷川岳一の倉沢と並ぶ有数の岩場滝谷を擁する。滝谷は急峻なだけでなく、崩れやすい岩も多く、岩の墓場と形容される。また、前穂高 岳の東側、奥又白谷の上部も角度の高い岩壁となっている (前穂東壁と呼ばれる) 。
圧倒のジャンダルムに挑む
このルートには、多くの登山者が「いつか制覇しよう!」と目標にするジャンダルムが圧倒的な存在感を放ちそびえ立っていて、近くで見上げると物凄い迫力。滑落しないよう、岩稜の急斜面を常に緊張感を切らさずに3点支持※の基本を守りながら慎重に進みます。そして遂に山頂を制覇!今まで見たことのない天空の世界が待っていました。
登山の基本で、全身を使って登るような岩場を安全に上り下りするための必須動作。足がかりになる岩の突起や割れ目を見極め、手足の4点が岩をとらえた状態からどこか1点だけを動かす(残りの手足3点は動かさずに、三角形をつくるイメージ)、という歩き方。遠くの岩を無理してつかもうとしないのがコツ。
それから先の道のりは長く、いくつもの登り降りを繰り返し、ようやく西穂山荘に到着。穂高岳山荘を出発してから11時間後のことでした。精魂尽き果てましたが、これ以上ない達成感が心を満たしました。
(広島支店 河原)