ラクラク走行、快適な作業。農業=重労働そんなイメージをゼロに「開発担当者が語る おすすめ 電動作業車レールカー」

railcar201802-01

タキゲンと農業との出会いは2009年。
第3次植物工場ブームから農業分野への製品開発を始めました。
農業従事者からの貴重な声をもとに、性能・作業性・コストを重視したモノづくりを行ってまいりました。ご紹介するレールカーも、効率の良い農作業を求める現場の声を集約して開発した製品です。

railcar201802-02

開発経緯

自動走行実現で作業効率を向上

既に販売されている電動作業車K-660-Tをもとに「さらに走行性を安定させたい」「ハンドル操作を無くして作業を効率化させたい」「スピード調整機能を設けてほしい」という要望をいただき、レール上を希望のスピードで自動走行できる作業車の開発を始めました。

最初はK-660-T架台の駆動部のみをレール用作業車仕様に変更した試作を行い、実走試験を繰り返し、架台形状を確立させていきました。その後も多くの農家さんにとって一番便利な作業車になるようにと試行錯誤しながら形にしていきました。

開発にあたり一番苦労したことは、操作ボックスの電気制御検証です。連続負荷走行試験では過電圧の影響で長時間の負荷走行に耐えることができず、最初はなかなか上手くいきませんでした。そこで、製作チームと問題点を洗い出し話し合いを重ねて制御部分のシステムを見直し改良を行いました。

製品の特徴、こだわり

ハンドル操作不要で作業に集中できる

自動走行システムを組込み、ボタンやフットスイッチを押し続けなくても前後走行を可能にしたところです。作業台を広くしてより多くの作業をできるようにしたのもポイントです。

railcar201802-03

K-670レールカーの説明と、レールの組立方法動画

商品の詳細情報


railcar201802-04

開発経緯

土耕栽培にも

「土耕栽培でもレールを敷いて走行できる電動作業車が欲しい」と要望をいただいたのが開発のきっかけです。様々な試作品を検証するなかで、これまでの作業車は「安定しているけど、もう少し持上げ重量を軽くしてほしい」などお客様からご意見をいただきました。そこでバッテリー位置を架台前方部に移動させ重心を前方に持っていき、足掛け取手で本体を持ち上げたときの荷重を軽くするなどさらなる改良を行い、製品開発を進めていきました。

製品の特徴、こだわり

特殊双輪タイヤでレールも地面も

K-670-Tと同様、自動走行システムが搭載されていることはもちろん「レール上の走行」「レールを敷いていない地面上」のどちらでも走行が可能というところです。これは注目すべき、業界初の製品です!!

例えば、誘引シーズンはレール上を自動走行し、定植直後のレールを取り外している時期は地面上を自身のハンドル操作で走行し誘引紐の取付けを行うなどの作業が可能です。このようなレール走行、地面上走行の2つの切り替えが可能となっています。

railcar201802-05

用途

K-670-T、K-680-Tともに高所位置でのトマトの誘引、段ずらし作業用です。

注意点

安全には考慮した製品となっておりますが、作業車から乗り出しての作業は転落の恐れがあり非常に危険です。また事故防止のため、作業車のボルトが緩んでいないか事前の点検をお願いします。力を十分に発揮させるためにバッテリーの充電も欠かせません。

今後の展開

今後は、農業先進国オランダで多く使用されているパイプレールの入口がU字になった温湯管パイプシステム上を走行するキャスターおよび電動作業車の開発検討をしています。また、お客様のもとに数多く訪問し、現状の作業車に対するご意見ご要望をいただくことで、より良い製品をラインナップしていきたいと考えています。

台車もあります

レール用電動作業車と併用して使えるのがレール用収穫台車です。樹脂被膜パイプの組合せで製作しているので、お客様の要望する形状でカスタマイズしながら製作することが可能です。また、電動作業車、収穫台車ともに、通路列数および通路全長が分かれば、すぐにレールシステムのお見積りができます。

快適な農作業のお手伝いに、ぜひタキゲンの電動作業車をご検討ください。

(情報開発部 石原)

railcar201802-08

農業分野でもタキゲン アグリ場】新製品の情報やアグリ場情報を発信しています。使用例や製品の使い方が動画でご覧いただけます。