200番キーから深化して生まれたTAKシリーズ
200番キーの歴史

総合カタログNo.5。A-18に200番キーが組込まれた写真が登場します。 取手やラッチに組込むために小型のローターが必要とされました。
分電盤、配電盤の鍵としておなじみの200番キーですが、その歴史は意外と古く東京五輪が開催された1964年に初めてカタログに掲載されました。それまでは他社の錠前を購入し、自社製のハンドルに組込んで販売していました。
なぜ鍵番号が200番なのかという謎は、「昔は100番もあったが中止品になった」という説が有望です。定かなところについてはタキゲンでも謎のままです。
200番キーが普及した要因は高度経済成長にともなう電力インフラの発展とともに、キュービクルや配電盤、制御盤にA-140を代表とするタキゲンのハンドルが数多く採用されたことにあります。
ご存知のように200番キーは同番です。建築用の錠前では考えられませんが、一本の鍵で全ての200番キーの錠前を開けることができます。そんな200番キーが売れ続けた理由は2つ考えられます。
①200番キーが組込まれたタキゲン製品の多くは、屋上や地下の目立たないところ、またはセキュリティ性の高い鍵がある部屋に設置されている。
②作業者が点検のために多数の設備を何度も開け閉めするため、利便性が追求された。
結果、54年前に開発された錠前が今でも現場で活躍しています。しかし200番キーはタキゲンが作成した鍵であるのにも関わらず、他社でも製作されるようになりました。そのため、互換性のある鍵がタキゲン製以外でも複数存在しています。業界では200番キーは共通キーと呼ばれるほどにまで普及しました。

ハンドルの組立て風景
TAKシリーズ誕生のきっかけ
あまりにも普及しすぎた200番キーに危機感を抱いた先代秀昭社長が、1999年に200番キーから進化した高機能な錠前TAKシリーズの開発を指示。当初は必要性を感じないと疑問に思う社員も多くいました。
インターネットの普及とともに、2000年ごろデータセンターサービスが普及し始め、サーバーラックに取付ける平面ハンドルに鍵違いやマスターシステムが求められ、TAKシリーズが市場に出回るようになりました。
同じころアメリカ同時多発テロ事件が勃発。日本でもあらゆる場所にセキュリティが求められるようになり、高機能なTAKシリーズがなくてはならない時代になりました。
限られたスペースに錠前を組込むことはたやすい設計ではありません。長年培われたタキゲンの技術力でこれからの時代に提案できる製品創りを続けていきます。
鍵ナンバーを統一して
すべての扉を1本の高機能な鍵で
管理できます。
TAKシリーズを搭載したハンドルやラッチ、南京錠を集めたハンドブック。様々な扉の鍵を統一して管理することが可能になります。利便性とセキュリティアップを両立させます。