最終回:施錠/解錠状態の強度

キャビネットに取付けるハンドル、またそれに使用するキーにある一定の力を加えても、機能上有害な変形・破損を生じてはなりません。最終回は、機械的性能確認試験の「施錠状態のハンドル並びにキーの回転方向の強度確認試験」についてご紹介します。

●施錠状態の強度確認試験

レバー中央付近に、
回転方向に垂直に荷重を加える

レバーハンドル L型タイプ

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レバー片側の中央付近に、
回転方向に荷重を加える

レバーハンドルT型タイプ

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※レバー片側の長さが60mmに満たない場合は(60mm/2)×200N=6N・mの回転トルクを代替としてもよい。


施錠方法の違いに応じて、以下の荷重を加える

平面型ハンドル リフトタイプ

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プッシュボタンタイプなどは、施錠状態のハンドルに対し、ボタンの解除方向に荷重を加える。

平面型ハンドル スイングタイプ

レバー引出しタイプなどは、レバー先端に引出し方向に荷重を加える。

●施錠解錠状態のキー回転方向の強度確認試験

各ハンドルのタイプごとに、ぞれぞれの図に示す矢印の方向に荷重を加える

(a)レバーハンドル Lタイプ

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(b)平面型ハンドル スイングタイプ

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キーをキーシリンダーに挿入し、キーの最大可動範囲以上に回転方向に荷重を加える。