「図面の見方・書き方 vol.1 三角法について」図面とは製品のデザイン、大きさ、動き、材質などを相手に伝える手段の1つ
講師:製品設計部 峯村
製品を開発するために必要な図面の基礎知識を養うため、新入社員向けに講習を行いました。その講義の内容をご紹介いたします。
はじめに
図面とは製品のデザイン、大きさ、動き、材質などを相手に伝える手段の1つです。その製品がどのように使われるのか(お客様)、どのようにつくるのか(製作工場)を考えながら、分かりやすく・誤記がない図面を描くことが大切になってきます。図面を間違えると、クレームに直結しますので、注意して描くようにしましょう。
三角法
タキゲンの図面は三角法で描かれています。三角法とは製品を二次元的な図に表す手法の1つで、正面図・側面図・平面図の三方向から見える形状をそれぞれ分けて描く三面図が基本となります。
例えば電車を思い出してください。電車の正面といえば運転席が見える面ですが、実際に電車の絵を描くときにはどの面が電車だと伝わりやすいでしょうか?
もちろん、横から見た図ですね。そのように、図面での正面図は製品の特徴を最も良く表す面を選ぶことが基本となります。また、正面図だけでは表しきれない部分を平面図や側面図で表すようにします。平面図、側面図は必ずしも必要ではありません。例えば丸いペットボトルの場合、正面図と同じ形状になるので側面図は不要になります。
断面図
外部からは見えない内部形状を表す場合には断面図を描きます。かくれ線(破線)で描く場合もありますが、断面図で描くほうが分かりやすくなります。穴の形状や深さを表すために部分的にカットするイメージです。またカット面が分かるように、斜線でハッチングを入れます。
全断面図
製品を1つの平面で切断し、その切り口を正面から見た形状を描きます。
部分断面図
製品の一部分の内部だけを示します。
タキゲンでは設計支援として、タキゲン製品のCADデータを提供しています。
データ形式 3D:ACIS・STEP・Parasoled・IGES 2D:DXF
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