企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!

脱プラスチック、草ストロー

プラスチックごみの削減に向けて、7月からレジ袋の有料化が始まりました。プラスチック容器包装の1人当たりの廃棄量は、日本は米国に次ぐ2位という結果が出ています。「容器包装」とは、商品と分離されると不要になるものを指し、食品のトレーやラップ、野菜・果物のフィルムなどが該当します。プラスチックは様々な場面で暮らしと関わっていますが、海洋ごみの深刻さを考えると、廃棄量の削減は急務です。

※国連環境計画(UNEP)「SINGLE-USE PLASTICS」(2018年)より

合同会社HAYAMI草ストローが
【(A)】に優れたストローを販売

「レピロニア」をご存知ですか? 東南アジアを中心に生育するカヤツリグサ科の植物で、ベトナムでは主に籠バッグの材料として使われています。
そのレピロニアの茎を使った草ストローがカフェなどの飲食店で注目されています。

製造から輸入販売を手掛けるのは、現社長で東京農業大学生の大久保 夏斗さん。バックパッカーとしてベトナムを訪れた兄の迅太さんから草ストローの話を聞き、脱プラスチックの行動が少ない日本の現状を変えたいという思いで、兄と日本留学の経験があるベトナム人の友人の3人で会社を設立し、草ストローの事業化に乗り出しました。

日本で販売するため、有機栽培されたレピロニアを水洗浄した後、55℃で1.5時間の熱殺菌と紫外線殺菌を行い、(一財)日本食品分析センターの衛生規格検査をクリアするまで品質を高めました。茎を乾燥させることでプラスチックストローに匹敵する強度となり、水分を含むと柔らかくなるため、耐久性も向上します。生分解性に優れ、使用後は数カ月で土に還るため、環境負荷を軽減します。今後は草ストローの認知を広げて脱プラスチックの意識を高め、持続可能な社会の実現を目指します。

(A) 生分解性