企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!

進化する次世代燃料

温室効果ガス排出量削減への取組みにおいて、石油資源に代わる燃料の開発は大きな課題になっています。その中で、近年注目を集めているのが「バイオディーゼル燃料」です。これは植物油から作られるディーゼルエンジン用の燃料で、軽油の代替品として使用されています。燃費や走行性能も軽油と同等で、かつ排気ガスに含まれる硫黄酸化物の排出を抑えることができるため、欧米を中心に世界各国で導入が進んでいます。

株式会社ユーグレナ
使用済【(A)】で配送車が走る!
ファミリーマートと共同で次世代燃料の利用を促進

微細藻類ユーグレナ(和名 : ミドリムシ)を活用した様々な研究開発を行っている株式会社ユーグレナ。食品や化粧品のみならず、日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを2018年に竣工するなど、次世代バイオディーゼル燃料の普及に尽力し、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す「GREEN OIL JAPAN」宣言を発表しています。同プラントで製造する「ユーグレナバイオディーゼル燃料」は、ユーグレナなどの微細藻類油脂や使用済み食用油を主原料とするため、持続可能性に優れた燃料です。この利用拡大に向けた活動に、大手コンビニチェーンのファミリーマートが賛同。店舗でホットスナックなどを調理した使用済食用油をバイオ燃料に活用するため、毎月約300Lの使用済食用油を回収し、バイオ燃料の原料の一部として使用しています。さらに今年8月からは店舗に商品を運ぶ配送車両の燃料としても使用するなど、バイオ燃料を通じたサステナブルな活動が広がっています。

(A) 食用油


石油由来の軽油に【(B)】%代替可能なバイオディーゼル燃料

従来、高濃度のバイオディーゼル燃料は石油由来の軽油と性質的に異なるため、不具合が発生するリスクが高まるとされていました。しかし、「ユーグレナバイオディーゼル燃料」は、燃焼時の出力等性能や性質的にも従来の軽油と同等で、軽油のJIS規格も満たしているのが特徴。バイオディーゼル燃料の含有率が100%でも車両のエンジンに負担をかけることなく使用することができる、次世代の燃料です。

(B) 100