
企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!
捨てられてしまう食品は年間612万トン

私たちは「食べ物を粗末にしてはいけません」と子どもの頃から教えられて育ちますが、今の日本では、まだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食品は年間612万トン※にも上ります。その内訳は、「作る側」「売る側」といった事業系が約54%、「買う側」の家庭系が約46%※と、企業・団体だけでなく個人の意識改革も改善のための大きなファクターに。今回は、私たちにとって身近な課題である「フードロス」削減についてご紹介します。
※農林水産省及び環境省「食品ロス量平成29年度推計」より
【富山市】賞味期限の近い飲料を格安で!
庁舎に【(A)】を設置

持続的なフードロス削減には、作る側と食べる側、つまり事業者と消費者の双方が協力し合うことが不可欠です。国が認定する「SDGs未来都市」に認定され、先進的にSDGs目標達成を推進する富山市では、北陸コカ・コーラボトリング株式会社と共同で「SDGs自動販売機」を市役所1階に設置。在庫が偏り、余剰が出て賞味期限が近くなった飲料を、通常の約半額で購入することができます。また、売上げの一部は富山市に寄付され、SDGsの取組みに活用されています。売る側は廃棄する商品が減り、買う側は安く購入でき、さらに自治体の活動にも貢献できるというまさにWin-Winのサステナブルな循環が生まれています。そのほかにも富山市では「おいしいとやま食べきり運動」というフードロス削減活動を展開。家庭で余ったインスタント食品やお菓子などの食品を持ち寄り、フードバンク団体を通じて福祉施設・団体に提供する「フードドライブ」や、飲食店へお持ち帰り用パックを配布するなど、市民と協力して多彩な取組みを行っています。
(A) SDGs自動販売機

災害用の備蓄食料は【(B)】法でロス削減

備蓄食の基本は「最低3日分」と言われていますが、家族が多い場合はかなりの量になります。いざ使おうとしたら期限切れで大量廃棄…とならないためには、「ローリングストック法」がおすすめです。これは、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、食べたら都度買い足すことで補充し、鮮度を保つ方法です。調理不要なご飯やレトルトなら、在宅勤務のお手軽ランチにもピッタリ?! ぜひ活用してみては。
(B) ローリングストック