企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!
廃棄される古着に価値を加えてアップサイクル
手ごろな価格でトレンドアイテムを販売するファストファッションが隆盛していますが、大量生産・大量消費による環境負荷は大きな問題に。環境省の調査では、家庭や事業所で不要になった衣類は年間およそ78万7,000トンにのぼり、そのうちの約6割はそのまま廃棄されているとみられています。そんななか、古着をリサイクルするだけでなく、新たな価値を加えてアップサイクルするという活動が広まっています。
■参考:環境省 令和2年度 ファッションと環境に関する調査業務 「ファッションと環境」調査結果より
【株式会社 京都紋付】
日本伝統の【(A)】で古着をおしゃれにリスタイル!
京都紋付は、着物の第一礼装「黒紋付」を100年以上染め続ける老舗企業。日本の伝統文化を支える着物の黒染め技術を活用し、シャツやジャケットなど、洋服の染め替えを行っています。創業から黒染め一筋に、色落ちしにくく、かつ深い黒を追求したその技術力は、イッセイミヤケやコンバースなど世界的なブランドにも認められ、コラボが話題に。パンダのロゴでお馴染みの環境保護団体WWFが主催する「PANDA BLACK REWEAR PROJECT」にも協力し、廃棄衣料削減のために衣類を黒く染め替え新たな命を吹き込む「服のエコ活動」は、多くのメディアで取り上げられました。アパレルメーカーが染め替えを前提としたデザインの洋服を作るというタイアップも近日スタート。購入者は2wayで洋服を楽しむことができ、京都紋付は染め替えを受託、メーカーは洋服の販売金額+染め替えの仲介手数料が手に入るという、ビジネスの観点からも非常に優れた取組みです。同社の活動は、日本の伝統技術の継承とともに、アパレルの世界に「REWEAR」という新たな文化を提案しています。
LINK >> 京都紋付 KUROZOME REWEAR FROM KYOTO
(A) 黒染め
自宅でLet’sチャレンジ!【(B)】を使った簡単染め替え
自分でも染め替えをやってみたい!という方にご紹介したいのが「紅茶染め」です。
ご家庭にある普通の茶葉を煮出した汁に、布製品を2時間程度漬け、水洗いするだけなのでとても簡単♪ウールやシルク、レーヨンなどは比較的濃く染まりやすく、綿や麻でも淡い色に染まります。色止めには、紅茶で染めた後、ミョウバンをお湯で溶かした液に浸すのがおすすめです。ハンカチなど小さなものからお試しあれ!
(B) 紅茶