
企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!
青森に根付く「りんご箱」にまつわる新しい取組み

お洒落なマルシェやワインショップで、「木箱」を使って並べられた商品を見かけたことがありませんか?
木箱は丈夫で繰返し使えることから、かつて様々な製品の流通を支えていましたが、現在では軽くて扱いやすい段ボールやプラスチックコンテナが主流となっています。しかし、サステナビリティという価値観が広がる今、木箱の魅力が再認識されはじめているのです。
今回は、青森に根付く「りんご箱」にまつわる新しい取組みをご紹介します。
【キープレイス株式会社】
りんご箱を【(A)】にリデザインし青森のりんご文化を再評価

うばさわ青森では明治時代からりんごの保管・出荷用として木箱が使われてきました。アカマツ材を使ったこの「りんご箱」は、20~30年もの間、繰返し使える堅牢性を持っています。
しかし、輸送コストの問題などから出荷先で廃棄されてしまうことも多く、約2割程度しか戻らないという問題がありました。
歴代箱屋を営んできた同社の代表である姥澤氏は、りんご箱を通じてりんごを巡る文化を再評価するという目的から、木箱を家具にリデザインするプロジェクトを発案。クラウドファンディングから始まったこの取組みは多くの支持を集め、100万円という目標をクリアしました。
「又幸-Matasachi-」というブランドを立上げ、木の温もりあふれるテーブルやスツールなどの販売をスタートさせています。製品開発ではりんご箱としての歴史や価値を伝えるために、箱の表面に書かれた文字や木箱の風合いを残しつつ、美しく、使い勝手の良いものを作ることに苦心したそうです。
今後はりんご箱を用いた店舗や住宅の内装・什器の展開も計画。りんご箱の流通に新たな活路をもたらすことが期待されています。

(A) 家具

家庭でも木箱を再利用!【(B)】のストッカーにも活躍
りんご箱をはじめ、アンティークな木箱はインテリアに大活躍!箱を横向きに積んで本棚や食器棚にしたり、ひっくり返してローテーブルとして使用したりすると、お部屋がぐっとお洒落な雰囲気に。
実用重視なら、根菜など常温保存する野菜のストッカーにすると、調湿効果が期待できるのでおすすめです。真新しい木箱でも、ヤスリをかけてワックスを塗れば、ビンテージ感を演出することができます。
(B) 根菜