企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!
お祭りに太陽光エネルギーを活用した脱炭素への取組み
気候変動問題が世界共通の喫緊の課題となる中、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」が日本でも宣言されました。新しい社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入が進められていますが、その中でも「太陽光エネルギー」は特に大きな期待が寄せられている分野です。日本を代表するお祭りの中でスタートした、太陽光エネルギーを活用した脱炭素への取組みについてご紹介します。
【株式会社 日立製作所】
太陽光由来のエネルギーで点灯する【(A)】
日立製作所は、グループ企業や関連企業とともに「日立連合ねぶた委員会」として「青森ねぶた祭」に参加しています。55回目の参加となる2022年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3年ぶりの開催となる特別な年。満を持して登場したのは、太陽光由来のエネルギーを使用した「脱炭素ねぶた」でした。このねぶたでは、従来のディーゼル発電機に替わり、ソーラーパネルで充電したポータブル電源を使用することで、大型ねぶたを点灯させています。2,000個のLED電球を2時間半ライトアップさせるために、構想から約2年。何度もテストを繰り返し、安全性と実行性を検証しました。古くから続く「青森ねぶた祭」で初となるこの取組みで、期間中に約170kgのCO2排出量を削減(従来比)。観光コンベンション協会会長賞を受賞するなど、高い評価を得ています。同社は今後も日立グループ全体で進める脱炭素社会の実現に向けて、時代の変化に柔軟に適応し、伝統的な祭りの伝承と発展に貢献していきます。
(A) ねぶた
家庭での太陽光エネルギーの活用は【(B)】と併用がポイント!
東京都の新築戸建てに太陽光発電設備の設置義務化が検討されていることを受け※、家庭でのソーラーパネル設置が再び注目されています。太陽光発電のメリットとして、電力を固定価格で買取る制度「FIT」を利用すれば、10年間は安定した価格での売電が見込めます。また、蓄電池と併用すれば災害時の予備電力として備蓄でき、電気自動車の充電にも活用可能です。自家発電・自家消費の住まいを検討してみてはいかがでしょうか?
※2022年9月10日現在
(B) 蓄電池