世界的に電化率の高い日本の鉄道ですが、50%以下の県は、9県
大都市圏で暮らしていると、「鉄道とは電車のこと」と思いがちです。たしかに日本は世界的にも鉄道の電化率は高いのですが、それでも全国的にみれば電化率は67%ほど。50%を割っている県が9つあり、そのうちの1県は電化率0%です。
そうした非電化区域では電力をとれないので「気動車」と呼ばれる内燃機関で油を燃やして動力とする列車が走っています。代表的なものがディーゼル車です。ディーゼルエンジンは燃費が良いけれど、排気ガスや二酸化炭素など環境への負荷が大きいのが難点です。そのため、非電化区域でディーゼル車に代わる車両を走らせる努力が始まっています。
ドイツでは車両の屋根にタンクを設置し、そこに水素を積み、空気中の酸素と反応させて電気をつくって走る「燃料電池列車」が注目されています。また日本では大容量のバッテリーを車載した「蓄電池列車」が一部で走っています。それぞれ走行距離に限界があり、走る区間を選びますが、環境への負荷は大きく低減されます。今後の技術革新が進めば、世界の非電化地域へとこれらのエコ列車が普及していく可能性はあります。
Question
電化区間で蓄電池に充電し、非電化区間では蓄電池からの電気で走る「架電蓄電池ハイブリッド」は、ディーゼル車に比べてどのくらいCO2を減らせるでしょう?
A 約30〜40% B 約40〜50% C 約50〜60%