2016年に宅配便が取り扱った荷物の総量は「約40億2,000万個」

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国内で年間に排出される二酸化炭素の総量は約12億2,700万トン(2015年)ですが、そのうちの17.4%(約2億1,300万トン)を占めるのが運輸部門です。その運輸部門では、自家用乗用車が部門全体の47%の二酸化炭素を排出していますが、それに次ぐのが貨物輸送(営業用、自家用含めて)の36%で、日本の総排出量の6.2%を占めています。

運輸部門で最近目立ってきたのが宅配貨物の増加です。国土交通省によると、2016年に宅配便が取り扱った荷物は40億2,000万個で、10年前の29億4,000万個から37%近く増えています。通販で購入し、宅配便で配達される商品には食料品や日用雑貨も多く、「日常の近所への買い物の一部を代替する」(国土交通省)までになってきました。

宅配便の排出する大気汚染物質や二酸化炭素を心配する意見もありますが、何百軒もの家庭がマイカーで買い物へ行くのと、一台の宅配トラックが何百軒もの家庭へ荷物を運ぶのと、どちらが汚染物質や二酸化炭素の排出量が多いか、研究者の間でも結論は出ていません。まず大切なことは、エコカーを選ぶこと、近隣では自転車を使うことでしょう。

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