乱獲続けばアジア・太平洋地域で魚が獲れなくなると国連が警告、2048年
マグロやサンマ、そして最近はウナギなど日本人の食卓の定番になっている魚の不漁が報じられています。科学者で組織される国連機関は今年、アジア・太平洋地域に関する報告書で、主に東南アジアで2000年以降に急激に漁獲高が減っていると指摘、今のまま乱獲を続ければ、アジア・太平洋地域では2048年までに漁獲可能な魚はいなくなると警告しました。
漁獲量減少の原因には乱獲や海洋汚染、そして温暖化によりサンゴ礁など海洋生物の生息地が減っていることが挙げられています。世界全体では過去30年で漁業生産量が2倍に増えているのに、アジア地域で大幅に減るのは、水産資源の獲り方や管理に問題があるからです。また、プラスチックごみを海に排出する量が多い川は、世界の上位10本のうち8本がアジアにあり、海ごみ全体の約90%を出しているとも指摘されています。
日本は1984年には漁獲高1,282万トンで世界1位の水産大国でしたが、最近は国民の魚離れもあり431万トン(世界7位)にまで減っています。しかし、豊富な魚は和食文化には必要な材料です。アジアの国々と連携して水産資源を守る努力が求められます。
Question
平成29年度『水産白書』で、日本人が一人一年当たりに購入する生鮮魚介類を、量の多い順に並べると次のどれになるでしょう?
A サケ、マグロ、ブリ B マグロ、サケ、ブリ C サケ、ブリ、マグロ