
五輪憲章に「環境保護」が加えられたのは創設から何年後「100年後」
IOC(国際オリンピック委員会)が掲げるオリンピック憲章では、スポーツ、文化、環境がムーブメントの三本柱になっており、1994年の創設100年記念総会では、「環境問題に対し責任ある関心を持つことを奨励し支援する」という文言を憲章に加えました。
危惧される主な環境問題は、夏季大会ではエネルギーの大量消費と温室効果ガスの排出であり、冬季大会では自然林などへの直接の影響です。実際、1998年の長野大会では、国立公園内の第1種特別地域の景観を損なわないよう、滑降コースの一部にジャンプエリアを設け、選手が空中を通過することで影響を回避する策がとられました。
夏季大会では、マラソンや競歩など長距離を多くの選手が移動する競技で大気汚染などが懸念されます。また、市民スポーツのレベルでも、空気が良く、景観が良好に保たれていることが参加者の増加に繋がるので、自然保護をテーマに開催される長距離レースが増えています(国内三大マラソンの一つ、びわ湖毎日マラソンが好例)。走ることで環境改善に対する参加者の意識を向上させれば、環境保護に繋がることは確かです。
Question
自然環境への悪影響を理由の一つとして、すでに決まっていた第12回冬季五輪の開催権を返上した都市はどこでしょう?
A デンバー B インスブルック C バンクーバー