日本国内で年間に廃棄されるプラスチックの総量「約940万トン」

海に流れ出した大量の廃棄プラスチックが、ウミガメやクジラなどの海洋生物の命を脅かしている問題が深刻化し、国際的にプラスチック利用への規制が検討、実施されています。国内では環境省が「プラスチック資源循環戦略案」を発表し、2030年までに使い捨てプラスチックの排出量を25%削減するという目標値を掲げました。また早ければ2020年にも小売店に対してレジ袋の有料化を義務づけることも検討されています。

環境省によると、現在国内で年間約940万トンのプラスチックごみが排出され、そのうちの約426万トンは包装容器やPETボトル、レジ袋などです。かつてレジ袋の国内消費量は約305億枚と言われましたが、それは2002年の数値から計算されたもので、現在では約450億枚との試算もあります。

レジ袋を削減するメリットには、小売店のコスト減、自治体のごみ処理費用減、また焼却処理の際のCO2発生の削減などがあります。もちろん、廃棄されたレジ袋が海に流れ出して海洋生物に被害を与える危険性が減ることも言うまでもありません。