すでに砂漠化した面積は陸地の4分の1【約36億ha】

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砂漠と聞くと、私たちはアラビアンナイトのようなロマンチックなイメージを抱きがちですが、実際の砂漠はとても過酷な自然環境です。砂漠化は人の住んでいた植物の豊かな場所が気候変動や人間活動の影響で徐々に不毛の地へと変化することで起きますが、国連によると現在、地球上の陸地の約4分の1(約36億ha)が砂漠化しています。

人為的な要因として過放牧や過耕作、森林伐採などが上げられますが、その背後には急激に増える人口問題があります。爆発的に増える世界人口を養うため、農地が酷使され、結果的に土壌の劣化や塩類集積などが起きて、徐々に砂漠化していくのです。

砂漠と聞けば、アフリカや中近東、中国内陸部の話と思うかもしれません。しかし、北アメリカやヨーロッパでも大規模に農業を行なっている地域では確実に砂漠化は進んでいます。年間に新たに砂漠化する土地の面積は6万平方キロメートルと推定されています。水と緑の地球、やがてそう呼べなくなる日がくるのかもしれません。