「水の惑星」地球に存在する水の総量 約13.8億立方キロメートル

地球は表面積の約70%が水で覆われ「水の惑星」と呼ばれますが、「存在する水」と「利用できる水」は別で、実は世界的には深刻な水不足が迫ってきています。

今年の春、国連環境計画(UNEP)は、「現在の水の使い方と汚染を改善しないと、人口増加、都市化、気候変動などによって、2030年までに世界の水需要は供給をはるかに超え、世界人口の半分が水不足に直面する」と警告する報告書を発表しました。

また世界銀行は、人口の増加、都市化などによって水の需要は急増しているが、気候変動の影響から供給はますます不安定になっている。そのため、現在は水が潤沢な地域でも早急に対策を取らなければ水不足に直面する可能性があると注意をうながし、水不足がさらに深刻化し、農業、健康、収入に及ぼす水関連の影響が悪く働けば、2050年までに経済成長率がGDPの最大6%も低下すると予測しています。

地球に存在する水の総量は約13.8億立方キロメートルですが、そのほとんどは海水で、淡水の多くも南極や北極地域の雪氷や氷河、地下水などです。私たちが実際に利用できる水は、実はかなり少ないという現実を知って、水を利用する必要があります。