日本国内で年間に廃棄処分される食品の総量 1800万トン
現在、日本国内で年間に廃棄処分される食品は、食料消費全体の約2割に相当する1800万トンです。そのうち、小売店での売れ残り、期限切れ食品、家庭や外食産業での食べ残しなど、いわゆる「食品ロス」は500万トン〜800万トンになると推計されています。国内の米の収穫量が約800万トン(平成27年)ですから、いかに凄いかわかります。
食品ロスを発生させる一因として「3分の1ルール」があります。これは食品の製造日から賞味期限までを3分割し、製造日から3分の1の時点までに納品し、販売期限は賞味期限の3分の2の時点までとする食品流通業界の商慣習です。このルールの見直しについての議論は続いていますが、全体としてはまだまだルールに縛られています。
しかし、食品ロス全体の約半数にあたる200万トン~400万トンを出しているのは一般家庭で、食材別では野菜、調理加工品、果実類、魚介類の順になっています。捨てた理由を見ると、鮮度の低下、腐敗、カビの発生、消費期限や賞味期限が過ぎたため、などが挙げられています。食品自給率39%で食べ物の大半を輸入に頼っている日本ですが、食品ロスの現状を眺めてみると、食への危機感はまだまだ希薄なようです。
Question
「出された食事をできるだけ食べきり、食べ残しを出さないこと」を条件の1つに、エコ修学旅行への参加を呼びかけている自治体はどこでしょう?
A. 仙台市 B. 京都市 C. 広島市