日本全国の海岸に漂着したゴミの総量(平成25年度)、31~58万トン

シーズンオフの海岸に驚くほどたくさんのゴミが散乱しているのを見たことはありませんか。実は海水浴シーズンには地元の人たちがゴミを拾ってくれていることが多いのです。海岸のゴミのほとんどは、潮の流れにのって浜辺に流れ着いたもので「漂着ゴミ」と呼ばれます。海を漂っているのは「漂流ゴミ」、海底に沈んだものは「海底ゴミ」です。

環境省は毎年、全国7カ所の海岸で漂着ゴミのモニタリング(数、種類、重量など)を実施していますが、その結果と全国の地方自治体が処理したものを総合的に計算し、平成25年度に日本全国の海岸に漂着したゴミの総量を31~58万トンと推計しています。

過去5年間の調査の結果、個数で一番多かったのはプラスチックで、全体の6〜9割を占めています。ペットボトルなどに表記された文字から製造国を調べると、沖縄県石垣市では中国のものが約8割、日本海側では韓国が3〜5割を占めたのに対し、太平洋側の茨城県神栖市では日本語表記が7〜8割となっています。ゴミは一度海に流れだすと国境など関係なく全世界へと漂流します。まさに国際協力が重要になる分野です。