平成26年度に排出された産業廃棄物の量、3億9,284万トン

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工場など事業所から排出されるゴミが産業廃棄物です。その量は家庭などから出る一般廃棄物の9倍ほどになり、活発な産業活動の証左とはいえ、量が量だけに問題が発生することも少なくありません。

その産業廃棄物、環境省の公表したデータによると、平成26年度には約3億9,284万トンが排出され、前年比で約800万トン(約2.1%)の増加となっています。

産業廃棄物は一般廃棄物に比べて再資源化が進んでいます。産業界全体にゼロエミッション(廃棄物ゼロ)への姿勢が強まり、3R(減量、再利用、リサイクル)推進活動が広がっていることが大きな要因だと見られています。具体的には、産業廃棄物全体の53.3%にあたる約2億541万トンが再生利用され、最終処分されたのは約1,040万トン(前年比132万トン減)。最終処分率は、わずか2.6%にまで下がっています。

しかし、不法投棄も後を絶たず、平成26年度には143件、16.6万トンが不法投棄され、不適正処理量も40.7万トンと前年度から34.7万トンも増加しています。