2016年の世界経済成長3.1%を支えたCO2排出量、 約321億トン
世界経済は2016年に3.1%成長しましたが、エネルギー関連の二酸化炭素排出量は3年連続で横ばいだったことを国際エネルギー機関(IEA)が発表しました。
これまで経済成長とエネルギー消費は比例するものと見られていましたが、再生可能エネルギーの促進、石炭から天然ガスへの転換、またエネルギー利用の効率化、そして世界経済の構造転換などの結果、経済成長とCO2排出量増加のデカップリング(比例関係の解消)が進んでいると各方面で期待されています。
同機関によると、二酸化炭素の排出量は二大排出国であるアメリカと中国でとくに減少が目立っているといいます。アメリカ経済は2016年に1.6%成長しましたが、二酸化炭素の排出量は1億6,000万トンも減っています(−3%)。もちろん世界最大の減少量です。中国も経済は6.7%の成長ですが、二酸化炭素の排出量は1%減っています。
とはいえ2016年にエネルギー関連で排出された二酸化炭素の総量は約321億トン。世界の気候を安定化させるにはまだまだ減少させる必要があるのですが。
Question
1960年に58.1%だった日本のエネルギー自給率は、石油や天然ガスへの依存度が高まるにつれて下がっています。現在はいくらでしょう?
A 約6.0% B 約13% C 約21%