「3010運動」が目指すのは食品ロスの削減。国内の年間総量は、 約621万トン

eco2_1

長野県松本市で始まった「3010運動」と呼ばれる取り組みが共感を呼び、いま全国へと広がっているのを知っていますか?

3010運動とは、宴会や飲み会などで、乾杯後の30分間は席を立たずに料理を楽しみましょう。そして、お開き10分前になったら、自分の席に戻って残っている料理を食べましょう、というもの。つまり食品ロスを少しでも減らそうという呼びかけです。

飲食店などから出る生ゴミの6割は、お客さんの食べ残しといわれます。ちょっと宴会の様子を思い出してください。乾杯した後は、あちこちへ席を移り、飲みながら話が盛り上がって自席の料理はほとんど残ったまま。そんな人、少なくないですよね。

環境省と農林水産省が公表した平成26年度の食品廃棄物は約2,775万トンもあります。このうち、まだ食べられるのに捨てられた食品ロスは約621万トンでした。

宴会や飲み会は楽しむものですが、そこに少しのマナー(3010運動など)を取り入れたら、年間600万トンを超す食品ロスはかなり削減できると思いませんか?