驚異の半導体技術。最先端のIC(集積回路)のサイズは、10nm(ナノメートル)

ふだんよく耳にするけれど、よく分からない。世の中にはそういうものが多いのですが、半導体もその一つでしょう。しかも、この半導体、見る機会はほとんどありません。

半導体とは文字通り、電気を通す「導体」と、通さない「絶縁体」の中間の性質をもった物質で、温度によって電気を通したり、通さなかったりします。また、ある種の元素を含ませると、電気を通しやすくなったりする性質があります。

その半導体のおかげで、私たちの生活はとても便利になりました。具体的には、パソコンを動かすCPU、携帯電話、スマートフォン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などにも、この半導体が使われています。エアコンが室内を快適な温度に保つのも、炊飯器が美味しくご飯を炊くのも、実はこの半導体がきめ細かに電気の流れを制御しているからです。

環境面からみても、半導体の貢献度はとても大きいものがあります。様々な電化製品をコンパクトにし、省エネ化します。LEDなども半導体が働く世界ですが、従来の技術とは桁違いの省エネ効果です。広がるエコ、それが半導体技術の世界です。