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[第23回/島根県]「ご縁の国しまね」移住・定住希望地で注目
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出雲大社
出雲大社に代表される「ご縁の国しまね」。日本で2番目に人口の少ない県は、積極的な移住・定住支援策を進めながら、各市町村も独自の住みやすさをPRし、未来の縁づくりへ。
山陰地方の魅力を発信
![宍道湖](https://www.takigen.report/wp-content/uploads/2017/09/jpsaihakken-v23-02-300x225.jpg)
宍道湖
日本の本州西方にある中国地方、その日本海側の山陰地方に「ご縁の国しまね」を謳う島根県があります。県庁所在地は松江市。東西の長さは約200kmと長く、東を鳥取県、西を山口県、南を広島県に接しています。人口69万人弱と全国で2番目の少なさで、人は実直で勤勉。県は東部の出雲、西部の石見、北の40km沖にある隠岐地方と、大きく3つに区分されます。
「縁結びの神」出雲大社や宍道湖などが有名ですが、2007年にはアジア初の産業遺産として石見銀山が「石見銀山遺跡とその文化的景観」で世界遺産に登録されました。相撲、ぜんざい、日本酒(諸説あり)、缶コーヒーの発祥地でもあります。最近の自慢は「ニッポン美肌県グランプリ」(大手化粧品会社実施)で4年連続日本一でした(2012~2015年)。
人口減少対策では、県の魅力や移住・定住支援を積極的に情報発信し、各市町村も住みよい移住地として独自色を打ち出すなど、移住希望地ランキングでも全国3位の県として注目されています(2015年)。
伝統的「たたら吹き」を継承
製造業では古くから製鉄業が盛んな地域。特に鉄鋼技術で1300年の歴史を持つ奥出雲は、地産の良質な砂鉄を原料に木炭を火力にした「たたら吹き」と呼ばれる製鉄法で、日本刀に欠かせない伝統的な玉鋼づくりを継承し、現在まで日本刀の保存技術として日本遺産にも登録されています(検索☞:日刀保 YouTube)。こうした背景は、世界的に有名な特殊鋼ブランド「YSSヤスキハガネ」にも繋がっています。他にも「質の雲州」と呼ばれた伝統産業の雲州そろばんも有名です。
島根県の産業別構成比は、第1次産業1.6%(全国平均約1.2%)、第2次産業23.5 %(約24.7%)、第3次産業74.0 %(約74.3%)となっています。
[データは平成26年度/島根県政策企画局統計調査課]
神話の地から妖怪の町まで
![石見銀山遺跡](https://www.takigen.report/wp-content/uploads/2017/09/jpsaihakken-v23-03.jpg)
石見銀山遺跡
県の名所は神話の出雲大社をはじめ、国宝の松江城、日本画の名作と日本庭園の足立美術館、しじみ漁と夕日の宍道湖、湖畔には夕映えの美しい島根県立美術館が展示内容も多彩です。また、世界遺産の石見銀山遺跡と大森の伝統的な街並みも貴重な歴史探訪に。他にも『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるロードがある境港の「妖怪の町」や、大きなガラス越しにシロイルカの水中パフォーマンスを見る「しまね海洋館アクアス」(ショーは2018年3月下旬まで工事のため休み/シロイルカは見られます)は、雰囲気と楽しさが満載のスポットです。時間があれば、「山陰の小京都」津和野や隠岐の島にも訪れたい。
温泉も充実で、日本一広い大露天風呂の玉造温泉、宍道湖畔の松江しんじ湖温泉、「日本三美人の湯」湯の川温泉、歴史ある有福温泉、かくれ里の旭温泉、秘湯の海潮温泉など多彩。
島根で必ず食べたいのは出雲そば、出雲ぜんざい、島根和牛。出雲には縁結びスイーツもたくさんあり、宍道湖畔のしじみバーガーも有名。お土産には話題の「吉田くんらーめん」がウケます。