[第29回/愛知県]日本第3位の経済規模と日本第1位の工業生産額

名古屋城

愛知県は全国で最も工業生産額が高く、日本のテクノロジーを形にする推進力を持ちます。 ここから発信する技術は、世界を変える影響力と国内産業の大きな牽引力となっています。

愛知ブランドから世界へ

犬山祭

中部地方の大都市、名古屋市を県庁所在地に持つ愛知県は、日本第3位の経済規模を持つ重要な地域です。人口、人口密度がそれぞれ全国4位と5位。都会と田舎の程よいバランスが県の魅力となっています。

歴史的には武将のふるさととして数々の名武将を輩出し、代表格が織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑です。県内には金の鯱の「名古屋城」、国宝の天守を持つ「犬山城」をはじめ、多くの城が保存されています。

最近の話題では、平昌冬季オリンピック銀メダルの宇野昌磨選手、将棋界で最年少記録を塗り替える藤井聡太六段がともに愛知県出身です。

工業生産額では断トツに日本一を誇り、特に自動車王国として世界のトヨタをはじめ、日本を代表する自動車関連企業が多く存在します。ものづくりでは競争力を高めるため県内優良企業を愛知ブランドに認定し、世界ブランドを目指しています。

農産物ではキャベツ、ふき、シソ、食用菊の収穫量が日本一(平成27年)です。産業別構成比は、第1次産業0.4%(全国平均約1.2%)、第2次産業38.6%(約24.7%)、第3次産業61.0%(約74.3%)となっています。

※データは平成26年度/愛知県県民生活部統計課

ベストシーズンに行く愛知県

東山動植物園

東山動植物園

愛知県のベストシーズンといわれる3月から4月は桜が見ごろを迎えます。代表的な「東山動植物園」は遅咲きも楽しめる100種類、1000本の桜の名所。「鶴舞公園」「山崎川四季の道」はともに「日本さくら名所100選」の1つで、ライトアップの夜桜も格別です。他にも「荒子川公園」の両岸約1㎞の桜トンネルや「名城公園」も桜がよく映える名所として親しまれています。

県内の催しでは4月7日(土)~8日(日)に380年の歴史を刻む「犬山祭」が開かれます。笛太鼓の和楽器に合せてカラクリ人形が踊る3層づくりの山車が、昼夜で飾り付けを変えて犬山城の城下町に13輌繰り出します。絢爛さと幻想の世界は一見の価値があります。  県内の人気のスポットは「名古屋港水族館」「徳川美術館」「リニア鉄道館」「名古屋市科学館」「日本モンキーセンター」「トヨタ博物館」「ラグーナテンボス ラグナシア」など他にも数多くありますが、ロマンあふれるスポットを2つ紹介しましょう。

博物館明治村

博物館明治村

1つは明治時代へのタイムトラベル、「博物館明治村」。自然あふれる広大な敷地内には重要文化財の明治時代の建物が60軒以上立ち、ゆったりと時代を越えた優雅な趣に浸れます。もう1つは日本有数の星空スポット、奥三河の「茶臼山高原」。天文マニアのメッカとしても有名で、肉眼でもクリアに見える天の川と降り注ぐ星を存分に堪能できます。5月には芝桜でピンク色に染まる圧巻の風景も見られます。

茶臼山高原 芝桜

茶臼山高原 芝桜

さて、食と言えばオリジナルな味と品数を誇る「名古屋めし」。味噌煮込みうどん、味噌カツ、きしめん、あんかけスパ、天むす、ひつまぶし、手羽先、どて煮、エビフライなど行くたびに迷います。安くて充実のモーニングサービスも体験しましょう。お土産は「青柳ういろう」「大須ういろ」か、ファンも多い「鬼まんじゅう」が名古屋ならではです。観光ガイドは「Aichi Now」のサイトへ!!