[第31回/栃木県]住みやすさが 何よりの魅力
6月15日は「県民の日」。栃木県が現在の形になったのは明治6年のこの日。豊かな自然と世界遺産、田舎と都市、各種産業と首都圏への至便さ。程よいバランスが住みやすさを生みます。
程よいバランスの妙
北関東にあって、北は福島県、西は群馬県、東は茨城県、南は群馬県、埼玉県、茨城県の3県と県境を構える代表的な海なし県が、今回の栃木県です。
東京から県庁所在地の宇都宮市へは距離にして約100km。東北新幹線で1時間弱、JR宇都宮線でも2時間足らず。私鉄では東武伊勢崎線が浅草から宇都宮、日光、鬼怒川温泉などの主要観光地への路線に連絡し、さらに東北自動車もあり、首都圏からのアクセスは非常に良好です。田舎と都市と観光地、農業、工業、商業の各産業、歴史と文化、おいしい食べ物など、あらゆるものが程よいバランスで揃い、そこからくる住みやすさが栃木県の魅力となっています。
現役スポーツ界では競泳の萩野公介選手、なでしこジャパンの鮫島彩選手、安藤梢選手(元代表)が栃木県出身。Bリーグはリンク栃木ブレックスが強豪チームです。
多様なものづくりの集積
産業では全国でも屈指の「ものづくりの県」として、県内総生産に占める製造業の割合は34.8%(平成26年/全国3位)と県経済を牽引。特に自動車、航空、産業用の輸出用機械と医薬・医療関連が強く、さらに精密機械関連、家電、食料品と続きます。出荷額が日本一の工業製品は、カメラ用交換レンズ、X線装置、シャッター。収穫高日本一の農産物では50年連続を誇るいちごをはじめ、二条大麦、うど、かんぴょう(平成27年)などがあります。
産業別構成比は、第1次産業1.4%(全国平均約1.2%)、第2次産業39.7%(約24.7%)、第3次産業58.1%(約74.3%)となっています。
※データは平成26年度/栃木県県民生活部統計課
奥日光が最適な季節
栃木県観光といえば日光国立公園。広いエリア内には世界遺産の「日光の社寺」があり、代表格は日光東照宮。荘厳な装飾の彫刻を施した「陽明門」や「眠り猫」「三猿」などの匠の技を現代に伝えます。ここから奥日光に入り、中禅寺湖畔、華厳の滝を観光。さらに奥に入る戦場ヶ原湿原のハイキングがこの季節には特にオススメです。北の「湯本温泉」から南の「竜頭の滝」までが基本コース(湯本温泉→湯ノ湖→湯滝→小田代原→泉門池→青木橋→赤沼分岐→石楠花橋→竜頭の滝)で、徒歩で3時間20分程(目安)はかかりますが、林道や湿原の木道、湖や川のせせらぎや滝まであり、最高のリフレッシュを約束します。逆からのコースも可能で、湿原東側の国道120号にはバスルートもあり、途中からはじめることもできます。温泉を交えて1泊すると余裕で全体を周れます。
他にも、これから行きたい御用邸のある那須高原の避暑リゾート地をはじめ、「足利フラワーパーク」「東武ワールドスクウェア」「足利学校」「足尾銅山」「大谷資料館」「真岡鉄道」など多彩で飽きさせません。温泉も自然豊かな鬼怒川温泉をはじめ、川治、湯西川、那須湯本、塩原とどれも名湯揃いで、日光や那須エリアに集中しています。
食べものでは、宇都宮餃子、佐野ラーメン、日光の湯波、日光そば、鹿沼そば、仙波そば、とちぎ和牛、郷土料理のしもつかれなど、まだまだ紹介しきれないグルメ王国です。お土産は「御用邸チーズケーキ」「宮のかりまん」はいかがでしょうか。観光情報は「とちぎ旅ネット」、楽しい総合魅力サイトは「とちぎの百様」にアクセスを!