
[第32回/鳥取県]最下位の人口でも心地よい暮らしぶり

鳥取砂丘
日本一人口の少ない県として有名でも、その住みよさはあまり知られていません。 豊かな自然と共生しつつ、多様なライフスタイルでマイペースな暮らしぶりが心地よい鳥取県。
かけがえのない身近な自然
日本海を前に、東西120km、南北20〜50kmと横に細長い鳥取県は中国地方の山陰にあって、西は島根県、東は兵庫県、南は岡山県と広島県に隣接しています。人口は約57万人と日本一少ない県(2017年10月1日現在)は、4市14町1村で構成され、県庁所在地は鳥取市。かけがえのない自然が身近にあり、遊ぶこともできるのが魅力。一例として、トライアスロンが日本で最初に生まれたのが鳥取県の米子市(1981年)でした。人口比でみるプールや体育館の数も全国一です。
人口10万人あたりの交通事故の少なさは日本一(2016年)で、渋滞もなく運転は快適です。
平成26年には「子育て王国とっとり条例」を制定(平成28年改正)し、県と市町村の責務と、保護者、支援団体、県民、事業主の役割を明確に定め、子育て支援を強化しています。
集積地のコリドール(回廊)構想
産業では主要業種として電子部品・デバイス、食料品・たばこ、パルプ・紙・紙加工品、電気機械などがあります。特に液晶産業関連企業の集積では、これを基盤産業として強化する「クリスタル・コリドール構想」があり、集積する企業が関連し合いながら発展することで鳥取ブランドを目指しています。
産業別構成比は、第1次産業2.5%(全国平均約1.1%)、第2次産業19.0%(約26.2%)、第3次産業77.6%(約72.7%)となっています。
※データは平成27年度/鳥取県地域振興部統計課
「砂丘」「名峰」「星」と「鬼太郎」

大山
鳥取県には見渡す限り砂の海で有名な「鳥取砂丘」があり、壮大で非日常的な空間を体感できます。近くの「砂の美術館」では貴重な「砂像」も鑑賞できます。同じく国立公園では「日本名峰ランキング」のベスト3に選ばれる大山(だいせん)。中国地方の最高峰は登山以外でも表情豊かな大自然を満喫できます。
夏の海は海食によって織りなす地形が美しい「浦富海岸」。透明度の高い海ではシュノーケリングや海水浴が楽しめます。また、「天の川」がどの市町村からも眺められる鳥取県は「星取県」を名乗り、“CATCH the STAR”を謳い、ここでも自然との遊びを提案しています。
夏最大の催しは鳥取市の第54回「鳥取しゃんしゃん祭」(8月13日〜15日)。14日の「しゃんしゃん傘踊り」は、4,000人もの踊り手が一斉に舞う「一斉傘踊り」が圧巻です。
一方、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるのふるさとである境港市では、「水木しげるロード」がリニューアルしたばかり。800mに177体もの妖怪像がお目見えします。
イチオシの温泉は、東郷湖の西側にある「はわい温泉」と南側の「東郷温泉」。湖上に浮かぶ温泉街として東郷湖が風光明媚なロケーションで癒してくれます。
旬の食材は天然岩ガキ、クロマグロ、白いか、ご当地グルメは「鳥取牛骨ラーメン」、「いただき」、「鯖寿司」など。お土産はご飯にもお酒にも合う「するめイカの糀漬け」が喜ばれます。
鳥取をより楽しくお得に周遊できる夏旅パスポート「トリパス」も発行中。詳しくは観光案内サイト「とっとり旅の生情報」で。現在、旬のテーマを発信中です。

傘踊り

郷土料理「いただき」