
[第33回/岩手県]支援に感謝し、地元の底力を発揮します

小岩井農場
全国で2番目に大きな面積をもつ岩手県。農林水産業とものづくりが産業力を高めます。復興計画も目に見えるかたちで確実に前進し、支援の思いに底力で応えます!
復興への再生力を示す、ラグビーワールドカップ
岩手県は本州の北東部に位置し、南北に約189km、東西に約122kmと日本の都道府県で2番目に広く、県庁所在地は盛岡市。山間部が約8割を占め、西側で秋田県と接し奥羽山脈が走り、東側では北上高地が南側まで広く覆い、この間を北上川が南に下りながらその流域に北上盆地を形成しています。太平洋側は、いまも記憶に残る東日本大震災で津波被害の大きかった三陸海岸です。北部の久慈は朝ドラの名作『あまちゃん』のロケ地にもなりました。
現在、復興計画の第2期(平成26年度~28年度)を終え、平成28年にはa「広げよう 感動。伝えよう 感謝。」をスローガンに「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」を開催し、大きな感動を呼びました。第3期(平成29年度~30年度)は総仕上げを視野に見据えた取り組みになります。
さて、岩手といえば来年2019年にラグビーワールドカップの釜石開催があります。かつて「北の鉄人」と謳われた新日鐵釜石ラグビー部の数々の偉業(日本選手権7連覇を含め日本一に8回ほか)は、いまも地元の誇りです。県はこの機に復興の姿を見せるべく、東北横断自動車道 釜石〜秋田線の全線開通、JR山田線 宮古〜釜石間の復旧、三陸鉄道の久慈〜盛間で一貫運行など、着実に交通網の整備を進めています。
産業では農業の産出額が東北では第2位。日本一の農林水産物も多く、生うるし、りんどう、日本短角牛、ホップ、養殖わかめ、木炭、アワビ類などがあります(平成28年)。ものづくりでは自動車関連産業や機械加工などの集積が進み、工業出荷額では輸出用機械器具、食料品製造業の割合が高くなっています。
産業別構成比は、第1次産業3.4%(全国平均 約1.1%)、第2次産業29.0%(約26.2%)、第3次産業66.7%(約72.7%)となっています。
※データは平成27年度/岩手県政策地域部
祭り、牧場、鍾乳洞

花巻まつり

9月のイベントではまず、9月7日(金)~9日(日)に3日間通しで400年以上の伝統を誇る花巻市の「花巻まつり」があり、「世界一の神輿パレード」と謳う100基以上の神輿と豪華絢爛の風流山車、鹿踊、神楽権現舞などで賑わいます。続いて遠野市では、「日本のふるさと 遠野まつり」が9月15日(土)、16日(日)に開かれ、15日の郷土芸能や幻想的な神楽共演会、16日の遠野郷八幡宮境内馬場での遠野南部流鏑馬(やぶさめ)など、見応えのある盛りだくさんの2日間となります。

龍泉洞の地底湖
季節の良いこれからは、清々しい小岩井農場で心身をリフレッシュ。乗馬、アーチェリー、トロ馬車なども体験でき、搾りたての牛乳を使うアイスクリームも人気です。日本三大鍾乳洞に数えられ国指定天然記念物の「龍泉洞」もオススメです。世界有数の透明度を誇る地底湖は別次元の趣で神秘に満ちています。今年の暑そうな残暑にも一息つけます。
迷うほど温泉王国の岩手県。絶景、文豪ゆかり、湯治場、秘湯など県内だけで多彩な温泉旅行を満喫できます。岩手県観光のポータルサイトでは、「癒されよう! いわての温泉」で詳しく案内しています。
最後にグルメは「白龍(バイロン)本店」のじゃじゃ麺、「盛楼閣」の冷麺、「東屋本店」のわんこそばの盛岡麺づくしと、忘れてはならない前沢牛を、ぜひいただきましょう。