
[第36回/群馬県]寒い季節に誘われる「心にググっと群馬県」

富岡製糸場
日本列島のほぼ真ん中にあり鶴が舞うかたちを描く群馬県は、山あり、渓谷あり、湿原ありの豊かな自然と、訪れて納得の温泉と食の多彩さが魅力です。世界文化遺産は富岡製糸場。
「かかあ天下」は働き者
日本列島の真ん中あたりに優雅に舞う鶴のような県境ラインを描く群馬県。キャッチフレーズは「心にググっと群馬県」。利根川の上流域に位置し面積の約6割が森林で、北部、西部の山々と南東部の関東平野からなる自然が豊かな地域です。代表的な上毛三山に赤城山、榛名山、妙義山があります。
東京から県庁所在地の前橋市へは、JR上越新幹線の高崎で両毛線に乗り換えて所要時間1時間30分弱。日本一高い33階建ての県庁舎は32階に無料の展望ホールがあり夜景が見ものです。県のゆるキャラ、馬の2代目「ぐんまちゃん」が活躍中です。
「かかあ天下」で有名な群馬。伝統産業である養蚕、製糸、織物の仕事で家計をしっかりと支えていたのは働き者の妻たち。それを夫が「うちのかかあは天下一」と褒めたところからきています。また、学校の授業前の号令で「起立、注目、礼」と声を掛けるのも群馬のユニークなところです。
全国でも有数のものづくり県は、自動車、輸送用機械器具、食料品などの製造が盛んです。根強い人気のサッポロ一番(サンヨー食品)やペヤングソースやきそば(まるか食品)の創業の地でもあります。農産物では夏秋キャベツやこんにゃくいもの収穫量が日本一(平成29年)です。
産業別構成比は、第1次産業 1.3%(全国平均約1.1%)、第2次産業 44.2%(約26.2%)、第3次産業 54.5%(約72.7%)となっています。
※データは平成27年度/大分県企画振興部統計調査課
温泉とイルミネーションの冬

草津温泉
温泉が嬉しい季節。日本を代表する温泉王国の群馬県で四大温泉といえば、草津、伊香保、水上、四万です。まず、湯畑と湯もみが特徴の日本三名泉の一つである草津温泉は、圧倒的な自然湧出量とその源泉かけ流しが魅力。谷川岳の麓には多くの文学者にも愛された渓谷の美しい由緒ある温泉郷の水上温泉。情緒ある石段の散策が楽しい伊香保温泉は、泉質の違う「黄金の湯」と「白銀の湯」が味わえる贅沢な温泉。さらに、「四万の病を癒す霊泉」として伝えられる四万温泉は、優れた温泉地の条件を満たす国民保養温泉地の日本第1号。他にも海抜1,800mの高山温泉である万座温泉もおススメです。
冬の催しで注目度の高いイルミネーション。1位が「榛名湖イルミネーションフェスタ2018」。12月7日(金)~26日(水)まで開催で、費用は駐車場の600円のみ。2位は現在開催中の「ぐんまフラワーパーク」。今回は「妖精たちの楽園」と題して冬限定の光の演出が2019年1月14日(月・祝)まで楽しめ、中学生以下が無料です。他にも世界文化遺産の「富岡製糸場」から車で15分ほど走ると楽しい「こんにゃくパーク」があり、工場見学から、無料バイキング、足湯と盛りだくさんです。

焼きまんじゅう
食ではごまだれでいただく伊香保名物「水沢うどん」、県のソウルフードは「焼きまんじゅう」、B級グルメは桐生の「ソースかつ丼」。お土産は草津の「本家ちちや」の饅頭などはいかがですか。