[第45回/福島県]日本の良さを凝縮する 愛すべきふくしま
山から海、豊かな自然とその恵み。日本の魅力を凝縮したような多彩な気候風土。
東日本大震災からの復興は尚も続きます。「愛すべきふくしま」に寄り添う支援をこれからも!
復興へのあゆみ、確かに
東日本大震災から早9年、復興に向けて今も全力で取組む福島県。県内外合せていまだ40,335人の避難者がいます(令和2年3月現在)。
嬉しいトピックスは、JR東日本の常磐線が3月14日に富岡駅~浪江駅間で運転を再開。太平洋沿岸が全線結ばれ、品川駅・上野駅から仙台駅まで特急「ひたち」も運行します。
日本で3番目に広い面積を持つ福島県は、3つの国立公園と1つの国定公園があり、美しく雄大な自然と気候風土、多彩な食文化と歴史・伝統など、日本の魅力を凝縮したようなところです。
県内は南北に走る奥羽山脈と阿武隈高地によって太平洋に面した県東部の「浜通り」、花々と果物の豊かな県中央部の「中通り」、山や湖の大自然と会津藩の歴史が残る県西部の「会津地方」の3つに分けられます。県庁所在地は中通りの福島市。朝ドラ『エール』の主人公はここの出身です。
産業では農業産出額が震災前の90.7%(平成30年)、観光業では観光入込客が98.5%(同年)まで回復し、水産業も徐々にその兆しを見せています。
産業別構成比は、第1次産業1.4%(全国平均 約1.2%)、第2次産業33.9%(約26.5%)、第3次産業64.2%(約72.3%)となっています。[データは平成27年度/「福島県県民経済計算の概要」]
行きたい、春から初夏の福島
福島観光にはいい季節。「浜通り」では映画『フラガール』で知られる「スパリゾートハワイアンズ」。いわき湯本温泉の総合リゾート施設は、6つの温泉テーマパークとショーが楽しめ、日帰りツアーも豊富です。海の生き物と過ごすなら、環境水族館「アクアマリンふくしま」。海・生命の進化から、海獣やサンゴ礁まで変化に富んだ展示が魅力です。そして7月25日(土)~27日(月)は、国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」が始まります。千年以上の歴史がある恒例の行事は、甲冑姿の男衆が疾走する大迫力の馬追。その趣と迫力をぜひ体感してください。
[相馬野馬追の最新情報は「相馬野馬追執行委員会 公式ページ」でご確認ください。]
「中通り」では磐梯吾妻スカイライン。冬季通行止めが開け、吾妻連峰の平均標高1,350mを走る山岳観光道路は、圧倒的なパノラマ景観が楽しめます。近くには五色沼をはじめ、息づく季節の裏磐梯を満喫できます。高原サイクリングなら眺めが素晴らしい31㎞の桧原湖畔道路。格安なレンタサイクルも充実しています。
「会津地方」で行きたいのが奥会津の宿場町「大内宿」。茅葺き屋根の家々が並ぶ通りは、タイムスリップしたような新感覚です。近くには会津渓谷の「塔のへつり」があり、悠久の自然がつくりあげた変化に富んだ絶壁が壮観です。5月中旬には藤の花が咲き誇り、「藤見公園」と呼ばれます。もちろん、会津若松城(鶴ヶ城)や会津武家屋敷も定番観光です。
地元グルメでおススメは会津若松のソースカツ丼。名店は「なかじま」「とんかつ とん亭」「十文字屋」「むらい」。喜多方ラーメンは、屋台から始めた元祖「源来軒」、朝から並ぶ「坂内食堂」、味噌ラーメンの「めん房 大喜」、さらに「まこと食堂」「はせ川」も人気店です。東京で福島を味わうなら「日本橋ふくしま館 MIDETTE」へ。
これからも前進する福島に寄り添う支援を!