[第4回/静岡県]住んでよし、訪れてよし 未来志向のふじのくに

ニッポン再発見_富士山

静岡県は豊かな自然、温暖な気候、太陽の農作物、新鮮な海の幸、温泉など、首都圏に近い割には多様な生活が味わえる住みやすさが魅力です。いま、地方創生に向け始動中です。

交通・自然・気候・文化

世界文化遺産の韮山反射炉

世界文化遺産の韮山反射炉

東海道新幹線、東名高速道路、国道1号線など、東西の大都市を結ぶ日本の大動脈に位置する静岡県は地理的に好条件な地域。南は広く太平洋に面し、北は山岳地帯が広がる自然の豊かさと平地の温暖な海洋性気候などが特長です。

昨年は富士山に続き、「韮山反射炉」が「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界産業遺産のひとつに登録され、文化的な魅力も増しました。

ポスト東京時代の地方創生に挑む

静岡県の10年間の基本構想「富国有徳の理想郷“ふじのくに”のグランドデザイン(平成23年2月策定)」は4年間の基本計画を終え、現在後期アクションプラン(平成26年度~29年度まで)を推進中です。その目的は県民幸福度の最大化で、「住んでよし 訪れてよし」「生んでよし 育ててよし」「学んでよし 働いてよし」の地域理想郷の実現です。これは、現:川勝平太知事自らが提唱してきた、日本の課題ともいえる「ポスト東京時代」の地方創生の取り組みです。県民それぞれが多様な価値観を有して、人生の質を高めながら活躍できる社会の実現を目指します。

静岡県のある東海地方で最も気になるのが地震・津波に関する備えです。耐震化や防災施設の充実、緊急輸送路の整備、災害時の体制など、早くよりハード面の強化と県民の防災意識の向上を徹底しています。企業における事業継続計画(BCP)の策定率でも全国でトップクラスです。

多様な製造業とブランドの農作物

静岡県の産業別構成は、農林水産1.0% (全国平均約1.2%)、第2次産業39.5%(約24.6%)観光業・サービス業などの第3次産業58.7%(約74.2%)です。県の総生産の約3分の1以上を占めるのが製造業です(※データは平成25年度 内閣府と静岡県企画広報部)。

そのものづくりでは生産量や出荷額で断トツ日本一の光電子増倍管、医療用機器、続いてピアノ、ギター、プラモデル、玩具、また清掃用品の出荷額は日本の4割。さらにオートバイ産業の発祥地として、オートバイ、原動機付二輪車の輸出量・額ともに日本一です。(※平成25年〜27年データ)。

農産物では、「お茶の国」静岡として全国の茶園面積の4割を占める茶の収穫で、荒茶(製造)と緑茶の生産・出荷、さらにわさびの産出額、温室メロンの出荷量も日本一(平成26年度農林水産省)。この地域の温暖な気候と清流の恩恵です。他にも旅館営業施設数は全国1位と、観光県でもあります。

一足早く本州に春を。河津桜といちご狩り

イチゴこの時期の静岡県は特産の温州みかんが食べ時(1月~3月)です。さらに「紅ほっぺ」「おきひめ」などのイチゴ狩りも今がベストシーズン。たくさんのイチゴ農園があり、温泉とのセットがおススメです。温暖な気候と豊かな自然の恵みで、一足早い春を満喫できます。


タキゲンはファルマバレープロジェクトに参加しています