[第6回/山梨県] 癒される甲斐の国 太陽の恵みと湧水の郷

ニッポン再発見1

富士山と山中湖

富士山系、南アルプス群、秩父山系に四方を囲まれた山梨県は、首都圏に近い癒しの場所。「週末は山梨にいます。」とキャッチフレーズを掲げ、県を挙げてその魅力を発信中です。

面積の78%が森林

山梨県は東京、埼玉、長野、静岡、神奈川の5都県に囲まれた海なし県です。面積の78%が森林で、農地はわずかに5.7%、農家の耕地面積は全国平均の約3分の1(0.74ha)、可住地面積は日本で45番目の狭さです。そこで唯一の平地が甲府盆地です。

富士箱根伊豆、南アルプス、秩父多摩甲斐の3国立公園に属し、世界文化遺産の富士山をはじめ、それぞれの表情を持つ富士五湖、2,000メートル以上の山々など、首都圏から近い割には自然の宝庫です。森林は清らかな水をつくり、ミネラルウォーターの生産量は日本一。また全国一長い日照時間の果樹王国で、出荷量日本一のもも、すもも、ぶどうが6月~9月まで次々に旬を迎えます。

ジュエリーとワインと数値制御ロボットが牽引

ニッポン再発見2地場産業はジュエリー、ワイン、織物、印章、和紙などの製造です。特に水晶の産地で、江戸時代後期より本格的に始まった発掘とその研磨技術で、後に宝飾工業が発展し、貴金属製装身具の年間出荷量全国1位(平成25年)に成長しました。ワイン酒造場数、果実酒販売(消費)量も全国1位。また数値制御ロボットの出荷額も断トツで全国1位(平成25年)です。

県内には工業技術センターがあり、「切削による微細深穴加工に関する研究」や「山梨県産スパークリングワイン製造方法の確立」などをはじめ、様々な工業技術の研究実績を重ねながら技術支援と高度技術者育成を図っています。本年3月には温度・湿度を自由に制御できる大型恒温恒湿室を備えた高度信頼性評価システムが導入され、電子製品・部品の動作確認や寿命評価が行えます。

県内総生産の産業別構成は、第1次産業1.8% (全国平均約1.2%)、第2次産業31.1%(約24.5%)観光業・サービス業などの第3次産業66.3%(約74.3%)となっています。※

※データは平成25年 内閣府と山梨県

週末リフレッシュの魅力

ニッポン再発見3観光キャッチフレーズは、「週末は山梨にいます。」というもの。平日首都圏で仕事をし、週末のリフレッシュは山梨でというイメージと、リタイア後の「田舎暮らし」の提案です。富士あり、湖あり、フルーツあり、ワインありです。

この季節のオススメは山梨県立フラワーセンター「ハイジの村」。日本一長い230mの「バラの回廊」は例年5月から6月中旬にかけて見せ場となります。入場料も安く大人も子供も楽しめ、首都圏からブッフェ付き、甲州ワイナリー企画付きの日帰りバスツアーもあります。メカ好きには中央自動車道大月ICからわずか15分の、山梨県立リニア見学センターでリニアを丸ごと学ぶのも面白いです。

話題の食べ物はB-1グランプリの「甲府鳥もつ煮」。これからは冷やしほうとうの「おざら」も格別です。また煮キャベツの入る「吉田うどん」も評判です。他に幻の水菓子「水信玄餅」があります。今年は6月4日から9月末日までの土日限定で、金精軒本店か韮崎店のみで食べられます。

山梨図

温泉では笛吹川温泉、河口湖温泉、石和温泉、下部温泉が人気ですが、甲府盆地を見下ろす入浴だけのほったらかし温泉は、日の出前から入れる絶景温泉です。ぜひ一度ご体験を!!