[第13回/岐阜県] 醸し出す地方力、美濃と飛騨の魅力

白川郷

白川郷

訪ねるなら冬が似合う岐阜県。観光の代表格は小京都の飛騨高山と世界遺産白川郷の合掌造り、湯は下呂温泉と奥飛騨温泉郷、食は飛騨牛と朴葉味噌と五平餅。山々は雪景色なり。

歴史が生きる内陸県

新穂高

新穂高

日本のほぼ真ん中に位置する岐阜県は、富山、石川、福井、長野、愛知、三重、滋賀が県境。高知県に次ぐ全国2位の森林県で、その割合は県土の8割以上。北部は3,000m級の山岳地帯で唯一の盆地が飛騨高山、南部は愛知県の濃尾平野から続き、南西部を流れる木曽川、揖斐川、長良川は木曽三川と呼ばれ、合流地帯は海抜0mで輪中と呼ばれる水害対策の堤防で囲まれています。

1995年、ユネスコの世界遺産に登録された白川郷の合掌造りは、住民が総出で茅葺を葺き替える、相互扶助の「結」の精神が今も受け継がれるかけがえのない文化遺産です。2005年の市町村合併で高山市は東京都に匹敵する日本一広い市になりました。

伝統から最先端技術へ

岐阜県は古くからものづくりが盛んで、現在も全産業就業者の25%は製造業に従事しています。工業系では地場産業の陶磁器、刃物(関)、和傘、提灯、枡、盃をはじめ、段ボール原紙、換気扇、食品サンプル、硬式用金属バット、モザイクタイルの各生産量が国内トップクラス。また旅客機の胴体や扉、各パーツを製造する企業が20社も集まる日本有数の飛行機の街(各務原市)もあります。美濃市の企業では和紙製造技術から注目のファインセラミックシートが開発され、国内シェアは90%です。

農産物での生産量日本一は、シクラメンの種苗、バラの苗、ミニバラ、ベゴニア、セントポーリア、ナンテンなどの花類、お洒落な野菜のちこり、細寒天があります。

岐阜県の産業別構成は、第1次産業1.0% (全国平均約1.2%)、第2次産業29.7%(約24.5%)、第3次産業68.5%(約74.3%)となっています。

※データは平成25年度/岐阜県環境生活部統計課。

名湯と景観と味

map岐阜の温泉地は比較的空く12月が料金的にも手頃です。平安時代中期からある下呂温泉は風情と泉質、山々を仰ぐ奥飛騨温泉郷も平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高温泉の名湯揃いで、日帰り入浴も可能です。一番奥の新穂高温泉からは北アルプスの絶景が楽しめる新穂高ロープウェイが運行中です。

観光のメインは飛騨高山の古い街並みと、世界文化遺産登録の白川郷です。特に白川郷では年に6回、1月~2月の日曜、月曜限定で1時間半の合掌造りライトアップイベントがあり、雪の集落を演出します。異次元の眺めを体験できる展望台は予約制ですので、ツアーがおススメです。また、新登場の長良川鉄道の観光列車「ながら」は金土日と祝日に走る、ランチ、スイーツ、ビューの3プランから選べます。

朴葉味噌

朴葉味噌

食べ物では全国的に有名な飛騨牛、にぎりとコロッケとバーガーでも人気。飛騨地方独特の朴葉の上で味噌を焼く香ばしい朴葉味噌(ほおばみそ)、五平餅もいただきたい。銘菓は栗の形の栗きんとん、地元グルメの代表格は鶏とキャベツの下呂の鶏ちゃん、スープと一緒に麺を煮込む高山ラーメン。お土産には地元農村で生まれた100%国産豚の明宝ハムがどこか懐かしい味の名品です。さあ、行く価値満載の岐阜です!