[第20回/千葉県]東京への通勤圏と 豊かな自然と気候の房総

成田国際空港

成田国際空港

東京への通勤圏内で人気のある県北西部は、住宅も増え人口も増加中。一方、豊かな自然と温暖な気候、海、川、丘陵、台地、平野と変化に富む房総は、多くの恵みをもたらします。

人口増のベッドタウンに

千葉県は北西で東京都と埼玉県、北側で茨城県と接し、県の大部分を成す房総半島が東側で太平洋、西側で東京湾に臨んでいます。東京のベッドタウンとして県北西部は現在も人口を増やし、住宅地、商業地として発展しています。元々豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、外洋と内湾の多彩な漁場を持つ房総は、農業も漁業も盛んなところです。

一方で、日本の空の玄関口として成田国際空港(2004年、新東京国際空港より改称)があり、多くの外国人がここから日本各地へ訪れています。

出荷額で全国4位の農業県

産業では、農業が全国4位(平成26年)の出荷額で、落花生、枝豆、かぶ、さやいんげん、春菊、パセリ、日本なしなどが全国1位のほか、10位までに20種以上の農産物が並ぶ農業県。水産業ではカタクチイワシ、スズキ類が全国1位、このしろ、いせえび、あわびが全国2位の生産量があります。また畜産でも鶏卵、豚、生乳、乳牛が全国2位から5位の生産高で推移します。

工業は京葉工業地域を中心に石油・石炭、化学、鉄鋼の3分野で、県全体の製品出荷額で70%以上を占めています(平成26年)。

千葉県の産業別構成比は、第1次産業0.5%(全国平均約1.2%)、第2次産業16.9%(約24.5%)、第3次産業82.6 %(約74.3%)となっています。

[データは平成26年度/千葉県統計課]

千葉の面白さは家族連れで遊べる体験型

鴨川シーワールド

鴨川シーワールド

観光地としても魅力の多い千葉県は、特に体験型のレジャーが豊富です。7月に入るこの時期はやはり海。シャチのショーで有名な千葉屈指の水族館「鴨川シーワールド」をはじめ、九十九里浜にある「蓮沼ウォーターガーデン」は大人も子供も楽しめる海浜プールで、水遊びを徹底させた大小プールと各種スライダーが充実、目の前の海にも出入り自由です。

まだ行ける潮干狩りは牛込海岸(7月27日まで)、江川海岸(8月11日まで)、木更津海岸(8月24日まで)です。

アンデルセン公園

アンデルセン公園

陸ではデンマークをイメージした自然豊かな「アンデルセン公園」。動物とのふれあい、70種以上の森のアスレチック、童話の世界、創作の時間、水遊びほか、思い切り体を使う楽しさが満載です。他にも、のんびりローカル鉄道の「銚子電鉄」「小湊鉄道」「いすみ鉄道」や関東最東端で日本一早い日の出スポットの犬吠埼、また千葉の最高峰、南房総の愛宕山にある「地球の丸く見える丘展望館」では、360度の大パノラマで景色を堪能でき、地球の丸さを実感できます。

亀岩の洞窟

亀岩の洞窟

最後の紹介は、絶景写真で有名になった君津市清水渓流広場にある「濃溝の滝」ですが、実は正しくは「亀岩の洞窟」です。季節、時間によりさまざまに変化する光が、一期一会の光景を見事に浮かび上がらせます。近くには日帰り天然温泉の「千寿の湯」もあります。

ご当地で味わいたいのが、誰もが絶品と口にする館山の直売所「ピネキ(木村ピーナッツ)」で販売しているピーナッツソフトと、真っ黒なスープで個性的なご当地ラーメン、富浦市発祥の竹岡式ラーメン(梅乃家と鈴屋)で、ここは行列もできます。