[第22回/福井県]福井県の幸福度は教育と仕事と家族と自然
「県民幸福度」が日本一の福井県。仕事、教育面の充実と家族構成、美しい景色と美味しい食べ物、そして人のよさが加わる。よく働き、よく学び、共に暮らす、自然体の地方力。
「住んでよし、訪れてよし」
能登半島の背の延長線上にある福井県は日本海に面し、周りを石川県、岐阜県、滋賀県、京都府に囲まれています。大きく窪むリアス式の若狭湾が特徴で、鍵の形によく似た県土は、ちょうど琵琶湖の真上に位置しています。
2016年の「都道府県幸福度ランキング」で総合1位に輝く福井県は3世代家族が多く、待機児童数0人、出生率1.63人、教育環境のよさ(子どもの学力と体力)が挙げられ、仕事面では有効求人倍率、正規社員率、女性の有業率、社長の数、また人口10万人当たりの病院数6.8カ所などが全国1位です。県の合言葉も「住んでよし、訪れてよし」。
県のPRに一役買うのは、公式恐竜ブランド「ジュラチック(Juratic)」で、恐竜キャラクターがLINEやグッズ販売などを展開していますので、ぜひアクセスを。北陸新幹線・金沢~敦賀間も平成34年度末開通予定です。
ポストコシヒカリは「いちほまれ」
県の産業は代表的な繊維産業をはじめ、機械産業、眼鏡産業(国内シェア90%強)などに先端技術の導入が進み、業務用漆器でも国内シェア80%。珍しいところでは、ハープ(弦楽器)をつくる日本で唯一のメーカーもあります。
農業では、米の名品種コシヒカリを生んだ福井県農業試験場が、時代の美味しさを追求したポストコシヒカリの新ブランド米開発に成功し、公募で命名された「いちほまれ」で展開中。本年秋から試験販売し、2018年より本格的な生産と一般向け販売を開始します。
福井県の産業別構成比は、第1次産業0.9%(全国平均約1.2%)、第2次産業29.2%(約24.5%)第3次産業69.0%(約74.3%)となっています。
[データは平成26年度/福井県総合政策部政策統計・情報課]
恐竜と断崖と歴史の妙
県で有名な施設は「福井県立恐竜博物館」。世界3大恐竜博物館のひとつといわれ、銀色のドームの館内には44体もの全身骨格や恐竜ジオラマが展示されています。博物館のある一帯が広大な「かつやま恐竜の森」で、恐竜化石発掘体験や野外で実物大の恐竜を体感できる「ディノパーク」などもあり、大人と子どもが一緒に楽しめます。
名勝地で訪れたいのが東尋坊。国定公園の越前海岸にある高さ25mの断崖絶壁が続く圧巻の景色です。続いて日本遺産第1号認定の「若狭鯖街道」。京の朝廷に食糧を献上する「美食国」の1つとして若狭から京都まで魚介類(鯖ほか)を運んだ歴史的街道で、その「熊川宿」は江戸時代にタイムスリップしたような佇まいを見せます。
温泉では一大温泉郷のあわら温泉で、北陸観光では外せない人気の湯です。また、東尋坊観光には東尋坊温泉と三国温泉。特に三国の「ゆあぽーと」は日帰りで入る夕日の絶景温泉です。
海水浴にも名ビーチが多い福井県、中でも竹波(水晶浜)、無人島 水島は、海、浜とも文句なしの美しさです。
福井県は越前おろしそば、ソースかつ丼、ボルガライス、焼き鯖寿司、油あげ(厚揚げ焼)など、気軽に現地で食したい地元グルメも豊富です。