1973年(昭和48年)の発刊以来『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより先代社長・故 瀧源秀昭の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を学ぶ、未来へのアーカイブです。

「今、成果主義のこの時代だからこそコツコツと努力主義。二宮金次郎像の姿を想う」

古い話になりますが私たちが小学校の頃、校門に二宮尊徳(二宮金次郎)が薪を背負って本を読みながら歩く銅像がありました。何を伝えたかったのかと最近になって思うのですが、働きながら勉強をする姿の尊さを我々に教える為に小学校の入り口にずっと置かれていたのだと思います。それは今も私の目に焼き付いています。

今、世の中では「成果主義」と新聞紙上などで表現されています。「成果」ということは、出来上がった結果で会社や人物を評価しようとする考えです。我々の商売で言えば、「営業成績が良い」「儲かった」といった利益主義になると思います。

このままでは、日本は精神的なものが忘れられて、物質的・金銭的な流れに進んでいくのではないでしょうか。

私は今年で80歳です。考え方が古いと思われるかもしれませんが、やはりこれからの私達は一生懸命コツコツと働いていくことが大切だと思います。成果主義という言葉がはやっていますが、あえてタキゲンの経営の基本として「努力主義」を取り入れたい―。

毎週お客様を訪問してどんな品物を要求しているのか聞いて、すぐ試作を創ります。それが新製品になっていくのです。

(2007年1月号 新年経営方針発表会)