1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。
考える社員づくり ~溢れる情報をいかに選別するか~
毎月募るアイデア提案。タキゲンには、社員の感じる疑問を見過ごしてはいけないという風土が培われています。実際に商品化につながったアイデアは数知れず—。そのきっかけは、先代が描いた次世代に必要となる社員像にあります。読者の皆様、「こんな商品があったら」というそのアイデアを具現化しませんか。タキゲンがお手伝いします。今号では、先代が求めた社員像を紹介します。
21世紀においては、当社の社員に何が大切かを考えると、やはり「考える社員づくり」だと思います。
上から言われたからやるのではなく、自分で仕事を考えて、自分でアイデアを出して物事を進めていく、考える社員づくりをしていかなければなりません。だからアイデアというものを重点項目にする必要があります。
それと溢れる情報をいかに自分自身で考えて選別し、より良い方向性を見出していくことがとても重要な事なのです。
アイデアとは自分だけの頭で浮かぶというのはまれなもんです。
大体は人が言ったこと、やったこと、外国の情報が非常に大きなウェイトを占めるわけですから。情報とアイデアは非常に重点項目として取り上げるべきだと今考えます。
(1999年12月号 経営会議報告より)