
1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。
安心して、楽しく、希望を持ちながら永く働いていけるか
優れた人材を新入社員として迎えても、3割以上が3年以内に辞めてしまうと言われています。退職理由は様々ですが、知識やスキルを持ち活躍できる人材が会社を去ってしまうことは、企業としては大きな損失です。いかに安心して、楽しく、希望を持ちながら永く働いていけるか。先代社長が定めた人事の7つの原則をご紹介します。
1977年は世界のタキゲンに飛躍するためのスタートの年である。
大卒レベルのすぐれた語学力と若い力を積極的に採用して、老齢化しつつあるタキゲンを根本的に改革していかねばならない大切な時である。だから、管理職は社員の採用と定着の原理原則を間違えないようにしてもらいたい。
タキゲンの仕事は、どのセクションでもそのボリュームとレベルは同じである。集荷、梱包は年寄りだから我慢して長続きするだろう、女性は持続性があるから定型業務・単純作業に向くだろう等という考え方は全く誤りである。仕事と定着性において、年齢と男女の差別は、全く関係はない。
当社は人事の基本として
①人材の育成
②雇用の安定
③公平な賃金
④平等な取扱い
⑤昇進の希望
⑥明るい職場
⑦相互信頼と意思の疎通
の7原則を踏まえて経営をしているから、社員は希望を持ち安心して楽しく働いていられるのである。皆さんはこの7原則を改めて再認識しなければならない。
(1977年1月号 経営会議議事録 より)