
1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。
経営も人の健康もバランスが大切

チャンスとみた時期には経営資源を攻めに集中させることがありますが、企業も人の体と同じように、バランスが偏ると調子を崩し立ち行かなくなることもある。健全な経営を目指す、当時の経営方針を語ったエピソードです。
今年はバランスの良い経営をしようと思っております。
先ほど顧問医師である杉村先生から色々と健康のお話がございましたね。大きく分けて三つ。心のバランス、食事のバランス、運動のバランス。
それと同じように会社の経営とはバランスの良い経営。これが不況に対応する最も大切な方針ではないでしょうか。
俗にいう、無理をしないということです。景気の悪いときに見栄を張ったり、変な経営をしていくとどこかでショートします。
今日、健康についてお話し頂いたのは、個人も、会社の健康も全く同じなのだということを、私自身、皆さんにも再認識して頂きたいと思ってのことです。
「個人が健康を害したときには周囲の人々に対し10倍の被害がある」と先生は申されております。皆さん方でしたら100倍はあるでしょう。
そういう意味でも、まず健全な経営をするためには、健康な体作りが一番大切だと思います。
今年はバランス経営に徹してやりますから、皆さんも頑張って乗り切っていただきたい―。
(1994年2月号 新年経営方針発表会より)