1973年(昭和48年)の発刊以来『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより先代社長・故 瀧源秀昭の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を学ぶ、未来へのアーカイブです。

初考は正論

一度決定した作戦を、何かの理由があったにせよ途中で安易に変更した場合、必ず失敗に終わります。一番最初に練りに練ってつくりあげたことは、やはり正しい。仕事でも、規定でもその他でも、あらゆることに言えます。例えば経営会議―。
この経営会議の規定を見ますと、12時から始めることになっています。それが、議題が多いとか会議に時間がかかるとか、種々の理由により10時の開始にしてしまった。

経営会議に参加している人員の実態を考えたことがありますか?

遠い支店の人は前日の午後出発して東京で一泊しなければ、10時に始まる会議に参加できません。とすると、その週は4日半しか仕事ができない。10時から12時まで、たった2時間のために生じるロスタイムの多さを考えて“経営会議の始まりは12時”と規定したはずでした。会議のために前日を無駄にするかどうか…この大切なことに気付かないで単純に10時開始に変えてしまったと思います。会社を挙げて“原点に戻ろう”としているのに、経営会議だけが例外というのは変な話です。

そして議案にしても、“事前に通告することを原則とする”とされ、その期日が“前月25日まで”と決まっています。手ぶらで会議に出席して「ああだ、こうだ」というから時間がかかってしまう。前月25日までに議案が出され、それが出席者にフィードバックされていれば、皆が結論を持ち寄って討議するだけですから、2時間もあれば全部済むはずです。

経営会議はどうあるべきか―原則から遊離したやり方を正すために原点に戻したわけです。

今、タキゲンにとって一番大切なことは…リーダーである皆さんが率先してロスのない営業活動を行い、ビシッと襟を正すことです。

(1981年5月号 経営会議レポートより)