1973年(昭和48年)の発刊以来『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより先代社長・故 瀧源秀昭の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を学ぶ、未来へのアーカイブです。

外国での儲けを日本に持ってこようと考えない

日本の製造業の海外進出の多くは現地の割安な労働力を主な目的としており、自社の利益を優先するあまり、現地から敬遠されることが少なくありません。先代社長は海外進出において、その国の会社のように現地でモノを作り現地で売る、win-winの関係を目指しました。

正月の経営方針発表会で、アメリカの商法は、例えば水着は北部で作り、防寒具は南部で作る。これがアメリカの発注システムの基本だと話しました。「現地では売れっこないモノを作る」という話でしたが、その先を行かなければいけなかったんです。

これに懲りたから、中国にタキゲンの販売店を作っていきます。今、中国では我々のいろいろな製品を作っています。それを中国支店で全部買って、それを日本に売り、韓国で売り、中国国内でも売るということでやります。

今までの日本人の考え方は、外国での儲けを日本に持ってこようと、そればかり思ったわけです。そういうスタンスだから日本人はどこへ行っても敬遠される。その国で儲けたらそこの国に落とせばいいのです。だから、せっかく中国に協力工場を作ったのだから、中国で作って売る。

儲けを日本に送るなんて考えないで、また製品を作ればいい。それで日本にも製品を送れば、中国は輸出貿易が成り立つわけです。話はうますぎますが、理屈としたらそうです。

だから、すぐやろう。

(2007年3月号 経営会議レポート より)